2017 Fiscal Year Research-status Report
パーキンソン病の歩行左右非対称性に対する分離トレッドミルを用いた歩行練習の効果
Project/Area Number |
17K01545
|
Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
岡田 洋平 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (80511568)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | パーキンソン病 / 歩行障害 / 分離トレッドミル / 左右非対称性 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず,本研究を実施するにあたり必要となる左右のベルトを同時に速度調整可能な分離トレッドミルの開発整備を行った。分離トレッドミル歩行練習を行う際の被験者の転倒を予防するための部分免荷装置を整備した。そして,健常者を対象に,左右のベルト速度を同時に変化させる方法と一側のベルト速度のみ変化させる方法で歩行練習を行い,その際のAfter effectについて確認した。健常者において,分離トレッドミルを用いた歩行練習による後効果の大きさには個人差があることを予備的に確認した。また,本実験を行う際には分離トレッドミルを用いた歩行練習時と歩行練習前後の床上歩行も三次元動作解析装置を用いて分析を行う予定であるため,その分析を行うのに適した分離トレッドミルの設置位置の検討を行った。また,計測時の歩行周期の同定方法,分離トレッドミルと三次元動作解析装置との同期方法についても決定した。さらに,本実験時に採用する計測アウトカムを決定した。 本実験を実施する際の被験者の募集方法,Inclusion criteria,exclusion criteriaについても決定し,説明文書,同意書の作成,研究実施施設における研究倫理委員会の書類の準備も行った。 パーキンソン病患者を対象にした分離トレッドミルを用いた歩行練習の可能性について解説した総説論文がMedical Scieince Digestから出版された。また,分離トレッドミルを用いた歩行練習の可能性について,3つの件の理学療法士会の研修会や学会での基調講演にて解説した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の実施に不可欠である分離トレッドミルの開発,整備に当初の計画以上に時間を要したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後パーキンソン病患者を対象に分離トレッドミルと通常のトレッドミル歩行練習の床上歩行に対する効果を予備的に検証するPilot studyを実施し,無作為化比較対照試験の実施につなげていく予定である。
|
Causes of Carryover |
研究計画段階において分離トレッドミルをレンタルして使用する予定であったが,研究代表者の所属する畿央大学の研究備品として整備することになったため,研究費に残額が発生しました。本研究では分離トレッドミル歩行の動作解析を三次元動作解析装置VICONを用いて行うが,現在の6台のカメラではマーカーの追跡エラーが発生するため,VICON計測システムのカメラを追加整備行う予定である。
|
Research Products
(3 results)