2021 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of split-belt gait training for gait asymmetry in Parkinson's disease
Project/Area Number |
17K01545
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
岡田 洋平 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (80511568)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / 歩行 / 理学療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に実施したパーキンソン病患者の歩行の前方不安定性に関する三次元動作解析装置による研究成果を国際誌(Neurosci Res)にて公表した。また、同研究結果を正常圧水頭症患者の歩行と比較することにより、パーキンソン病の歩行時の安定性に関する疾患特性を明らかにし、研究成果を国際誌(Acta Neurol Scand)にて公表した。さらに、パーキンソン病患者は、Timed up and go test(TUG)における方向転換を行う際に、ターニングポイントであるマーカーのすぐ近くに足を接地し、その傾向が強い者ほど方向転換を行う際の歩幅がより低下することを明らかにした。方向転換時には左右非対称な下肢の制御が要求されるが、その制御の異常に関連する要因を行動レベルで明らかにした。本研究成果については、歩行に関する国際誌(Gait & Posture)にて公表した。これらの一連のパーキンソン病の歩行に関する研究成果は、パーキンソン病患者の歩行障害に対する有効なリハビリテーションを検証する上で重要な知見であると考える。 さらに、2021年度も新型コロナウイルスの影響が継続し、予定していた代表者の所属機関における検証の実施が困難な状態が継続していたため、パーキンソン病の理学療法の効果に関するシステマティックレビュー研究を実施した。その結果、疾患早期から中期のパーキンソン病患者に対する6か月以上の長期理学療法は、運動症状を軽減し、抗パーキンソン病薬内服量を減少させる効果があるこ吐に関するエビデンスを初めて示した。本研究成果は、緩徐進行性疾患であるパーキンソン病患者が理学療法を継続して行う上で大変重要な知見であると考える。本研究成果は、パーキンソン病に関する国際誌(J Parkinsons Dis)にて公表した。
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Research Products
(14 results)