2021 Fiscal Year Research-status Report
被介護者の異常検知と連動した多目的介護スケジューリングシステムの確立
Project/Area Number |
17K01573
|
Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
金川 明弘 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (70204534)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝本 裕則 岡山県立大学, 情報工学部, 准教授 (10413874)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 連続ウェーブレット変換 / 周波数解析 / 高齢者の転倒検知 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、本来の研究テーマに対して補完的な役割を果たす研究に取り組んだ。題目は「連続ウェーブレット変換を用いた高齢者の転倒検知の研究」であり、2021年度電気・情報関連学会中毒四国支部連合大会論文集R21-15-11 に収録されている。これは介護スケジューリングをするためにも、緊急患者、緊急要介護人の発生を転倒検知することにより、その情報を機敏に入手し、早い対応を可能にするというのを目的にしている。提案手法は3軸加速度センサにより測定した加速度データに対して連続ウェーブレット変換を施し、時間周波数解析を行うという方法である。転倒時以外に加速度信号とMorletウェーブレットの相関がやや高くなっている箇所は見られたが,3軸加速度センサをどちらの位置に装着した場合でも,転倒時の相関が最も高くなっていることがわかる.よって,Morletウェーブレットを用いた内的要因による転倒検知は可能である.転倒時以外に相関がやや高くなっている箇所がみられるのは,その時刻での加速度信号とMorletウェーブレットの波形が似ているためである. 本研究では高齢者の転倒検知の方法として,連続ウェーブレット変換を用いた時間周波数解析を行う手法を提案した.結果として,センサの装着位置がどちらの場合でも転倒したときに最も相関が高くなった.よって連続ウェーブレット変換を用いて内的な要因による転倒を検知することが可能である.転倒した結果をLPWA無線技術[2]のSigfox等を用いて伝達すれば実生活に適用することができる.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究自体は、学生による修士論文・卒業論文作成の過程ですすめてはいるが、発表の機会があいかわらずのコロナ禍で十分でない。来年度は状況が改善され、すすめられると思う。
|
Strategy for Future Research Activity |
本題であるスケジューリングにテーマをしぼりたい。現況の感染症を対象とした要素も加味したい。
|
Causes of Carryover |
コロナ禍により十分な研究ができなかった。
|
Research Products
(1 results)