2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of wireless medication compliance monitoring system using Bluetooth Low Energy
Project/Area Number |
17K01576
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Research Institution | Tohoku Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
星 憲司 東北医科薬科大学, 薬学部, 講師 (20405913)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 服薬アドヒアランス / Bluetooth Low Energy / IoT / 医療情報 / 服薬支援 / コンピュータネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
この研究の目的は、研究代表者らが開発した服薬モニタリングシステムを改良して、24時間体制の服薬支援を実現して評価することである。 自宅で服薬治療を行う患者の服薬アドヒアランスを向上させることは、QOL の向上と医療費の削減のための重要な課題である。この課題を解決するため、研究代表者らは、携帯型の医薬品パッケージに Bluetooth Low Energy による近距離無線通信モジュールを組み込み、患者の毎日の服薬の状況を長期間に渡って記録・可視化するシステムを開発した。 最終年度は、開発したシステムに対して (1)システムの小型化、(2)省電力化、(3)開封検出方式の改良、(4)中継モジュールの改良、(5)医療機関側のサーバの改良、の5点を実施した。これらの改善によってシステムの重量を従来の7.8gから2.5gに軽量化し、約100日間の連続動作ができるようになった。その結果、患者が医薬品のパッケージを自由に持ち運べるようになり、服薬状況を長期間安定して記録できるようになった。また、記録した結果をコンピュータネットワークを通して、医療機関側のサーバに送信し、リアルタイムに可視化して確認できるようになった。 また、改善したシステムを利用して実証実験を行った。薬局から定期的に医薬品を交付されている患者から被験者を選定して、被験者毎の服薬状況に即した2週間前後の実験期間を定め、24時間体制での服薬の記録を実施した。その後、使用後のパックを回収して残薬数をカウントし、通信内容、メモリに記録された情報、残薬数を比較することで、開発したシステムが被験者の服薬状況を正しく記録できることが確認できた。 本研究によって、24時間体制の服薬支援が現実的な選択肢となり、自宅で服薬治療を行う患者の治療効果を改善して、無駄な投薬による医療コストを削減する研究を、より効果的に進められるようになった。
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Research Products
(1 results)