2019 Fiscal Year Annual Research Report
Announcement of "active + passive horticultural therapy care map aiming at the happiness of all people concerned of dementia"
Project/Area Number |
17K01601
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
小浦 誠吾 西九州大学, リハビリテーション学部, 教授 (90310044)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 認知症予防 / 能動的園芸療法 / 受動的園芸療法 / アロマテラピー / ハンドケアトリートメント / 園芸療法ガーデン |
Outline of Annual Research Achievements |
認知症の人やご家族の尊厳を失うことがなく、対象者や介護者であるご家族の役割を提供できる能動的・受動的園芸療法技術を‘つながるツール’として提案した。これらの研究において、多様な認知症予防のきっかけづくり(トリガー)として活用でき、非薬物療法の融合の中心技術としても最適である、能動的および受動的園芸療法の有効活用を習慣化することが大切であることが判明した。 この視点は、認知症予防のポイントとして示されてきた多様な技術や考え方や生活習慣の中で、近年「コミュニケーション」という項目が表出していることからも確認することができる。そのような時代背景の中で、能動的な園芸療法の技法は、一次予防(認知症やMCIにならないようにする予防)や二次予防(MCIや認知症が進行することに対する予防)に有効であることが示された。 一方で、園芸療法ガーデンに身を置くことや「ハンドケア+脳の若返りアロマ」を活用する受動的な園芸療法の技法は、一次予防、二次予防に加えて、重症化した状況でも適用できるという利点が明確に示された。また、MCIから認知症へコンバージョンする確立の低減効果も認められ、今後の継続研究が必要と考えられた。 2020年になり、COVID-19の世界的パンデミック状況の中で、食料自給率が100%を超える先進国であるフランス政府は自宅待機から在宅農業を推奨している。高齢者の作業やコミュニケーションが減少すると、認知症のリスクが向上することが知られているため、能動的および受動的な園芸療法の考えをCOVID-19対策に組み込むことで、認知症予防にもつながる可能性が示唆されたと考えている。
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