2017 Fiscal Year Research-status Report
Examining the error of game performance for learner
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17K01624
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
吉野 聡 茨城大学, 教育学部, 准教授 (10334004)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 空間に走り込む動き / 教科外活動 / 運動習慣強度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の初年度にあたる平成29年度は、従前に行ってきたゴール型における児童生徒の躓き(フリーな位置にいる味方にパスを行ったりフリーな位置でパスを受ける際の注視点や状況認知上の問題)に加え、スペースに走り込む味方へのパスやスペースへ走り込みながらパスを受ける問題を検討してきた。 概ね従前の分析結果と同様求められる状況下(今回は空いたスペースの認識)で同時処理的に求められる注視点の数やより速い把握の如何、あるいは解決に必要な知識(認知)の如何がプレイの成功/失敗に大きく影響していることが明らかになった。 プレイ上の躓きに関する研究に加えて、平成29年度は教員の研修に関する予備的な研究を推し進めた。特に実際の指導に役立ったと教師自身が受け止める研修の特徴について探索的に検討した。 この他にも、研究を進めていく上で単に授業のなかでどの程度技能が習得できたかという視点でのみ授業の有用性を検討するだけでなく、授業外の活動等継続的な活動を保障するための知見を生み出していく必要があると考えるようになったため、①休み時間における児童の運動遊びへと繋がる体育授業の特徴を探索的に検討したり、心理的な側面から、②児童の運動習慣強度尺度を作成したりした。球技領域における運動や運動遊びの継続性を高めるためには、プレイの本質的な面白さに触れさせる重要性を具体的な行為から明らかにすることができたり、また概ね保証すべき重要な視点からの尺度を作り出すことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度の研究目的を「身につけさせるべき技能の内容を構造的に検討し、個々の内容に対する児童生徒の躓きやその改善のための手立てを検討する」としていた。これまで概ね球技領域の構造がゴール型、ネット型、ベースボール型に構造化できたり、それらタイプ別の技能も、戦術的な行為によって構成することが継続性を高めるうえで有用であると明らかにすることができた。また、個別的な技能の内容を対象に学習者がどのような点で躓くのかを明らかにする研究も概ね蓄積することができている。 特に、平成30年度の研究課題とのつながりで、球技領域における教員の理解力を推し測るテスト問題の作成にも着手しており、本研究課題はおおむね順調に進んでいるといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
以下に示すように平成30年度においては、当初の研究計画に沿って、これまでの研究で明らかにしてきた知見に基づき、指導内容としての技能の理解力を推し測るテストの作成を行うことにする。とりわけ養成段階における学生を対象とした現状把握とその問題について検討したり、同様に現職教員を対象とした同様の研究を進めたいと考えている。 (1)教員養成段階における学生の球技に関する指導内容の理解の現状とその問題(平成30年度前期) (2)現職教員を対象とした球技に関する指導内容の理解の現状とその問題(平成30年度後期) また、それらの研究活動から得た知見に基づき教員養成段階と現職教員段階のそれぞれにおける有効な研修プログラムを作成し、その有用性について実践的な研究を平成31年度に行っていきたいと考えている。
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