2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a 'Pia Team' Real-Time Collaborative System for Exercise Habit Formation
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17K01640
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
杉浦 雄策 明海大学, 不動産学部, 教授 (50245156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪田 敦之 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20569339)
桜庭 景植 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 名誉教授 (50175460)
樋口 倫子 明海大学, 外国語学部, 准教授 (70276179)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | フィジカルリテラシー / ピア / 大学生 / 身体活動 / ウェルネス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、大学生を対象に、モバイル端末に既存の運動支援アプリケーションとSNSを有効に活用し、メンバーが離れた場所でもスポーツ楽しむ仲間とのつながりをもつ「リアルタイムコラボレーション教育」による運動習慣形成システムを提供してきた。用いられたシステムは、仲間とのつながりを活用した身体活動への動機づけを行う教育法であった。 このシステムの活用により、短期的な運動の習慣化は、仲間とのつながりによって認められた。しかし、長期的な運動習慣形成には至らなかった。つまり、グループダイナミクスを活かした運動支援システム開発では、短期的な体調の維持・改善(ダイエット、身体づくり)、一時的なリラックスや気分転換、イベントへの参加などを促進するに過ぎなかった。長期に及ぶ運動習慣の継続には、一人ひとりが個性を活かし豊かに生きることへの気づきを促すライフ・キャリア変容支援法を重視した身体活動への本質的な動機づけを行うことの必要性が確認された。さらには、運動ができる環境(機会)の提供も必須となることが示唆された。 これまでの身体教育法は,画一的な「健康・体力の維持増進のための理論や技術の修得」による運動・スポーツの実践力の養成にとどまっていた。これからの社会においては、みずからが人生の意味を見いだし,仲間同士の心地よさに基づいて、運動習慣を形成し、Well-being を促進させ、Wellness(生きがいや仲間とのつながりと、それを実現していく前向きな生活態度や身体活動)を目指していくことが重要になる。 今後は,従来の “ 専門家 ” 先導の教育から、コミュニティ(教育・地域・社会)が一体となり相互にかかわりながら(共生・協働)、一人ひとりが主役となる Well-being を生み出す Physical Literacy 教育へのパラダイム変換にチャレンジしていくことが課題となる。
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