2017 Fiscal Year Research-status Report
海洋スポーツの長期的な継続がライフスタイルと幸福感に与える影響
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17K01642
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
松本 秀夫 東海大学, 体育学部, 教授 (40256178)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ライフスタイル / 幸福感 / アウトリガーカヌー / スクーバダイビング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、海洋スポーツの継続的な実施に伴うレジャー関与の度合いがライフスタイルと幸福感に与える影響を明らかにすることを目的としている。本年度は、以下AとBを対象にインタビュー調査を実施し考察を行った(A:スクーバダイビングを仕事にしている人・B:アウトリガーカヌー愛好者)。いずれの対象も、活動開始からのレジャー関与の状況と、その過程及び目的、居住地などの特徴について分析及び考察を行った。 その結果、Aにおいては、ダイビングを仕事にする人のタイプを分類した。そのタイプは、「①レジャーとしてのダイビング活動からレジャー関与が高まりダイビングを仕事とした」・「②専門学校等に入学しダイビングインストラクターの資格を取得し仕事とした」・③就職先としてダイビング関係会社に職を求めダイビングを仕事とした」。また、ダイビングの長期継続や興味から、実際に仕事するなど、レジャーの関与が個人のライフスタイルに影響を与えていることが示唆された。そして、仕事の継続過程で仕事のエリアや内容、居住地などを変更して、生活や仕事の満足度、幸福感を得ていた。 Bにおいては、カヌー愛好者の分類を行い「①海洋スポーツの経験はなく、レジャー活動として開始し継続し、住居を海辺に移し楽しんでいる」・「②仕事の区切り(リタイア)から活動を継続している」・「③海洋スポーツの経験はあるが、年齢もあり6人乗りのカヌーに興味を持ち継続している」・「④海洋スポーツの経験があり、海辺での活動を生活の中で重要と位置付、居住地や仕事も海辺に移していた」・「⑤子どもの活動をきっかけに参加し継続している」。また、レジャー関与の度合が、幸福感・レジャー満足度に影響を与えていることが示唆された。 2018年度に実施する量的調査のライフスタイル尺度項目の検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画の目標達成度は、インタビュー調査において、カヌー、ダイビングについて実施したが、サーフィン、セーリング、複数種目(分散型)については、実施できなかった。研究協力者と調査協力者のスケジュール調整が課題であった。これについては、本年度に実施を予定している。しかし、アウトリガーカヌーについては、予定以上に調査協力者を募ることができ、良いデータを収集することができた。これらのデータから、ライフスタイル尺度の作成について、項目の検討を行い、予備調査用の項目を作成した。現在、プレ調査の実施を計画している。 インタビュー調査を実施した、アウトリガーカヌーとスクーバダイビングについては、9月に日本海洋人間学会にてポスター発表を行った。カヌーはその後追加データを収集できたことから、本年6月の野外教育学会にて発表を行う。発表後は、野外教育学研究に論文を投稿する。 全体としては、やや遅れてはいるが量的調査の項目についての検討が進んでいることから、本年度は、オンラインによる調査を実施し分析を行うことによって遅れを取り戻せると考えている。 また、ダイビングを職業とした人々のインタビュー結果から、趣味からの派生により多数の人が仕事にしているなど、新た課題が見出せた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、研究2年目であり、量的調査を中心として進める。しかし、ダイビングを仕事とした人のインタビュー調査から、海外に仕事を持つ多数の日本人ガイドの存在が明らかになった。例えばパラオ共和国には、日本人ガイドが約50人存在する。その形態は、長期間に渡って滞在する人や、短期の人、移り住んだ人など様々であり、現地調査の必要性を感じている。ダイビングを仕事にし、豊かなライフスタイルを構築しながら生活する人々について新たな知見が得られる可能性がある。現地調査については、現地でコーディネートを行っていただける協力者がいることから、調査時期などを含め検討している。 また、アウトリガーカヌー愛好者については、日本においてまだまだ歴史の浅い中、多くの愛好者がカヌーを中心にしたライフスタイルを構築していることが明らかになり、さらに追加データを収集する。
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Causes of Carryover |
当初、予定していた国際会議が、校務の都合により出席できなかったことから、海外旅費が未使用となり、次年度使用額が発生した。 昨年度の調査結果から、海外調査の必要性があり、本年度に計画をしている。未使用分は海外調査に充当する計画である。
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Research Products
(2 results)