2022 Fiscal Year Annual Research Report
A study on head inclination and psychological state while walking aimed at prevention of using a smart phone while walking
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17K01646
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Research Institution | Tokyo Future University |
Principal Investigator |
鈴木 公啓 東京未来大学, こども心理学部, 准教授 (60569903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川田 裕次郎 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 准教授 (40623921)
真家 英俊 東京未来大学, こども心理学部, 准教授 (70759224)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 焦点距離 / 姿勢 / 歩容 / 感情 / 情動 / 身体 |
Outline of Annual Research Achievements |
従来の頭部の上下の傾きや体幹の傾きを条件とした実験においては,視界における直近の遮蔽物までの距離(焦点距離)は考慮されておらず,頭部の上下の角度と,遮蔽物までの距離が実験条件において交洛してしまっている可能性が考えられた。したがって,これまで得られた結果は,頭部の上下の傾きではなく,視界における直近の遮蔽物までの焦点距離が生じさせたものである可能性が考えられた。そこで,遮蔽物までの距離および頭部の上下の傾きが心理・生理状態に及ぼす影響について検討をおこなった。そしてその結果からは,従来示されていた頭の傾きの影響が,遮蔽物までの距離の影響が交洛したものである可能性が考えられた。 得られた知見は静止状態による検討であったため,歩行中の頭部の上下の角度と,遮蔽物までの距離について検討をおこなう予定で準備を進めていた。しかし,準備が修了し実験を実施する直前に,新型コロナウイルスの流行により,実験を実施することができなくなった。その後,コロナ禍の影響により再延長を複数回申請したが,最終的には最後の対面実験を実施することがかなわず,新たな実証的知見を得ることはできなかった。しかし,初年度以降の複数の実験によって,当該テーマに関する知見の積み重ねが可能になったと考えられる。 成果としては,英文誌や国内紀要の論文,国際会議や国内学会での発表など,実験を実施した分については十分に成果公開をおこなったと考えられた。
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