2018 Fiscal Year Research-status Report
Inquiring about Karada( as whole self )as cultivated in Dance Education ~Relation to Somatics and Body Work.
Project/Area Number |
17K01650
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Research Institution | Otani University |
Principal Investigator |
原田 奈名子 大谷大学, 教育学部, 教授 (70181021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村越 直子 武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 准教授 (40465670)
大橋 奈希左 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (90283043)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ダンス教育 / ソマティクス / ボディワーク / からだ観 / BMC |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研の研究会メンバーで研究会を重ね、以下のような実績を上げた。 研究代表者である原田は、2019年3月に「舞踊・ダンスにおける『からだ観』・『舞踊観』」を発表した(舞踊教育学研究20号:13-24)。これは2017年度の「表現運動・ダンス領域における『からだ』を考える。(舞踊教育学研究19号:50-51)」をたたき台に以下の観点でまとめたもの。ダンスの授業でどのようなからだを育てようとするのかを問い、ダンス授業に限らず、舞踊する身体に望まれる“身体の在りよう”、言い換えれば訓練法にも言及した。 研究分担者の村越は、臨床教育学の立場から舞踊教育とソマティクスおよびボディワークの分野を担当している。2018年度はソマティクスとダンスのつながりについて、これまでの様々な各実践を思想の系譜としてまとめた。とくに日本人ダンサーが経験する困惑や葛藤に着目し、その意味について哲学的動揺という概念を用いて博士論文を提出し、博士号を取得した。 研究分担者の大橋はスポーツ哲学会にて「ダンスの授業における『学び』を問う-ソマティクスとボディワークのかかわりから-」を発表した。大橋は舞踊教育の立場から「からだの学び」における振り返りの質的研究(トライアンギュレーション)を担当している。 2018年11月に台湾国立台東大学教授、ソマティクスのPh.Dである劉 美珠氏を招いて研究会を開催した際に他大学からの参加者のフィードバックを材料に研究遂行した。その過程において、様々な課題点が浮上したゆえ、「トライアンギュレーションとは」に立ち戻って課題を共有しながら研究を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果として、各自が論文発表や学会発表はできているが、トライアンギュレーションという手法による研究が順調とは言い難い。様々な層があり、どのようにまとめるかという検討が続いている。
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Strategy for Future Research Activity |
4月-7月前半:①29年度の招へい者が指摘した論文の読み合わせをし、理解を深める ②6月にLMA/BFとBMCの関係について講師を招き研究会を開催予定 ③4,5,6月と毎月3人による研究会を開催
7月後半-12月:研究分担者の一人が9月より在外研修に出るため、前半3か月は各自で研究を深める。原田は7月にBMC創始者より「Organs and Glands as a Foundation for Movement and Voice(運動と声の基盤としての臓器と腺)のワークショップを受講予定。6月に開催する研究会をトライアンギュレーションの手法でまとめる。原田と大橋は、9月より2月まで6回(各2日間)、BMCの講座を受講予定。毎回二人で内容を確認する。
1月-3月:2020年度研究計画の明確化と論文投稿。2019年度の研究成果と2020年度の計画について打合せをする。また、作成した論文を投稿する。(投稿料・関係図書及び消耗品等が必要)
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Causes of Carryover |
特に大きい金額ではないため、次年度の使用計画に変更はなく、次年度分と併せて使用する。
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Research Products
(6 results)