2018 Fiscal Year Research-status Report
スポーツ・リテラシー教育における児童・生徒のスポーツ観形成に関する国際比較研究
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17K01658
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Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
中島 憲子 中村学園大学, 教育学部, 准教授 (00301721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門田 理代子 九州産業大学, 健康・スポーツ科学センター, 助教 (40641866)
口野 隆史 京都橘大学, 発達教育学部, 教授 (60192027)
續木 智彦 西南学院大学, 人間科学部, 講師 (60468791)
鐘ケ江 淳一 近畿大学九州短期大学, 保育科, 教授 (90185918)
黒川 哲也 九州産業大学, 人間科学部, 教授 (50390258)
海野 勇三 愛知学院大学, 教養部, 教授 (30151955)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | スポーツ観 / 学びの履歴 / 国際比較 / スポーツ・リテラシー / ジェンダー / 学習成果 / スポーツ価値意識 / 教員養成システム |
Outline of Annual Research Achievements |
2年目の平成30年度は、主に「スポーツ観」「体育の学びの履歴」に関する実態調査を行うことであった。まず「体育の学びの履歴」の実態調査を進めるにあたって、各国のカリキュラム改訂に併せた調査時期を最重要視した。日本における調査実施は新学期の4~6月頃に、中学1年生(小学校期)、高校1年生(中学校期)、大学1年生(高校期)に対して、約1500名のサンプルを抽出し、調査を実施することができた。また、スポーツ観調査については大学一年生を対象に、「学びの履歴調査」と連結分析ができるような形で約600名ほどの調査を終えることができた。他方、韓国における「学びの履歴調査」については、二名の共同研究者に調査を依頼し、総計約4000名を対象に調査を実施したが、まだ回収が終了していない(一部は入力済)。また、台湾における調査においては、「スポーツ観」調査をすでに終え、約1600名分の入力を終えたところである。なお台湾における「学びの履歴調査」については、新ナショナルカリキュラムの改訂に伴い、2019年9月以降の新学期に実施する予定となっている。 上記の研究実績を踏まえ、最終年度である2019年度(令和元年)においては、データの解析を中心とした当初の目的に対応して研究成果の発表を行う準備をしているところである。特に、新学習指導要領が告示された日本における調査結果の発表は、この間の体育教育そのものの検証となるため、共同研究者と協議をしっかりと行い、今後の未来の子どもたちに望ましい体育授業を展開していくうえでも非常に重要な分析になると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
進捗状況は(2)のおおむね順調で構わないが、台湾の調査実施が最終年度へと移行したため、予定よりは遅れを取ることとなるため、(3)やや遅れているを選択した。日本の調査については、若干調査予定実施数からすると予定数に達しなかったものの、予定通りの進捗状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に続き、オーストラリアにおける調査実施が非常に困難を極めており、何らかの方策を取りたいと思っている。現地共同研究協力者に対し、可能性の有無を検証しながら最終年度も検討したい。 さらに、途上国であり体育スポーツのカリキュラム整備を進めているカンボジアやラオスにおいて、同様の調査は実施不可能であるが、本調査結果を活かした初歩的な教育支援体制を活用する予定である。
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Causes of Carryover |
計上していた図書関係の購入費が少なく済んだため。さらに購入を予定していた携帯型ノートパソコンが所属機関の電子化により適応する機種が手元に配置されることとなったため、購入を見合わせることとなった。
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