2019 Fiscal Year Annual Research Report
International Comparative Study on Students' view of Sports in Sports Literacy Education
Project/Area Number |
17K01658
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Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
中島 憲子 中村学園大学, 教育学部, 准教授 (00301721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門田 理代子 九州産業大学, 健康・スポーツ科学センター, 助教 (40641866) [Withdrawn]
口野 隆史 京都橘大学, 発達教育学部, 教授 (60192027)
續木 智彦 西南学院大学, 人間科学部, 講師 (60468791)
鐘ケ江 淳一 九州産業大学, 人間科学部, 教授 (90185918)
黒川 哲也 九州産業大学, 人間科学部, 教授 (50390258)
海野 勇三 愛知学院大学, 教養部, 教授 (30151955)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | スポーツ・リテラシー / カリキュラム改革 / 体育 / 学びの履歴 / スポーツ観 / スポーツ価値意識 / 教員養成システム |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度での研究業績として二点の成果が挙げられる。一点目は高校までの「学びの実態(体育授業)」とその学生が現在もつ「スポーツ観」との関連について二つの調査を紐づけし、それぞれの実態と関連を検証したこと。二点目は、旧カリキュラムにおける「学びの実態(体育授業)」の経験と実態(評価)データと、新カリキュラムへ組み込まれた新たな視点と変更点の検証である。 一点目については、現大学生がもつ「スポーツ観」と高校までの体育の学びの影響について検証を試みた。これまでの研究結果と同様に、「組織的スポーツ活動経験」が有る学生は、勝利志向や技術・戦略、精神・精神主義が高く、逆にレク志向が低いという結果であった。 二点目については、旧学習指導要領で学ぶ生徒の成果に対し、新しい学習指導要領に対する改訂理由への反映について分析を実施し、特に女子生徒の学びについて注視した。中学校および高校の女子生徒において2007年から現在にかけて「体育授業に対する愛好度(好嫌)」に有意な経年変化はみられなかった。一方、体育の教科としての有用性得点において、中学女子では経年変化に有意な増加がみられた(2018・2015>2010>2007)ものの、高校女子における「教科としての有用性」の経年変化は「愛好度」と同様に有意な差が認められなかった。中学女子の「学習成果」得点は2007年よりも2018年の方が有意に高くなっていた(2018>2007)が、高校女子の「学習成果」は有意な変化は認められなかった。因子別で分析すると2018年より2007年の方が楽しさを実感していたことが明らかとなった。つまり、高校期の体育授業では、現在よりも10年前のほうが体育を楽しめていたということである。 最後に課題として残ったことは、「台湾」及び「韓国」のデータ分析を十分に分析することができなかった点である。引き続き分析を進めていく。
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