2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K01666
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
深代 千之 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50181235)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | スポーツ動作 / 3次元解析 / 体幹 / 捻転トルク |
Outline of Annual Research Achievements |
競技スポーツなどで行われる最大努力の移動運動は自身の身体機能を駆使して遂行される。そのため、全力移動運動の遂行メカニズムにはヒト身体機能の特徴が表出する。従来,走るなどの全力移動運動を対象とした多くの先行研究では主に下肢の働きが明らかにされてきたが、この両下肢を連結する骨盤の動作制御もまた移動運動に多大な影響を及ぼすと推察される.中間疾走中の速度を変化させた場合の体幹のメカニズムについては明らかになった.
本年度は、クラウチングスタートにおいて 3 次元的な視点から体幹における力学的エネルギーの生成 機序を検討した.その結果,矢状面では下肢だけでなく腰仙関節伸展仕事が両脚支持期の 14±4%を占めており,重要な力学的エネルギー生成源であることが明らかになった.また, 前額面では腰仙関節側屈仕事と股関節外転仕事の和が 9±3%を占めており,こちらもまた 重要であると示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
走速度を変化させた場合の体幹のバイオメカニクス機序、そしてスタートからの加速局面における体幹の動態について、明らかにできた
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Strategy for Future Research Activity |
競技スポーツなどで行われる最大努力の移動運動は自身の身体機能を駆使して遂行される。そのため、全力移動運動の遂行メカニズムにはヒト身体機能の特徴が表出する。従来,走るなどの全力移動運動を対象とした多くの先行研究では主に下肢の働きが明らかにされてきたが、この両下肢を連結する骨盤の動作制御もまた移動運動に多大な影響を及ぼすと推察される。
垂直・水平距離を目的とした跳躍と曲線助走を利用した片脚踏切における条件変化が踏切に及ぼす影響を検討する予定である。
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Research Products
(4 results)