2017 Fiscal Year Research-status Report
Effect of movement velocity in eccentric phase of resistance training on muscle hypertrophy and maximal strength
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17K01681
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Research Institution | Toyo Gakuen University |
Principal Investigator |
光川 眞壽 東洋学園大学, 東洋学園大学人間科学部, 准教授 (60583408)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 筋力トレーニング / 伸張性収縮局面 / 動作速度 / 筋肥大 / 最大筋力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は『筋力トレーニングの伸張性収縮局面における動作速度が筋肥大および最大筋力に及ぼす影響』を明らかにすることを目的としている。3ヵ年の計画にて、(1)動作速度と筋疲労との関係を明らかにした上で、(2)動作速度の違いが長期的なトレーニング効果へ与える影響、(3)長期的なトレーニング効果の協働筋間差を検討する。また、(1)から(3)で得られたエビデンスを基に、筋肥大や最大筋力向上のための最適な動作速度に関する新たなガイドラインの作成を目指している。 平成29年度は、伸張性収縮局面のトレーニング動作速度が筋肥大および最大筋力に及ぼす影響について検討するために、先行研究のレビューを行い投稿論文を作成した。このレビューから、伸張性収縮局面の動作速度を遅くすることによって筋肥大および最大筋力が向上するエビデンスが得られていないことが明らかとなった。しかし、先行研究においてトレーニング量、トレーニング中の収縮時間などの変数を調整していない研究が多く、これらの変数を一定にした状態で再度検討する必要があると考えられた。また、トレーニング方法についても慣性装置を用いた伸張性収縮トレーニングが開発されており、このトレーニング方法についても検討する必要があると考えた。そのため、これらの知見を加えて、実験計画の見直しを行い、予備的な実験をすすめ、平成30年度には(1)に関する実験を実施できるよう準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成29年度は、在外研究制度により海外にて研究活動を行っていたため、当初計画していた伸張性収縮局面の動作速度と筋疲労および筋損傷の関係に関する実験を実施することができなかった。しかし、トレーニング動作速度が筋肥大および最大筋力に及ぼす影響に関する先行研究のレビューを行い、投稿論文として準備中である。このレビューにより、研究計画を見直し、平成30年度には、29年度に実施する予定であった実験を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の目的を達成するために、研究者のエフォートを考慮した上で、研究計画を適宜見直しながら実験を進める。平成30年度は、まずは伸張性収縮局面のトレーニング動作速度と筋疲労の関係について調査を進める。対象部位は上腕二頭筋として、ダンベルを用いたアームカールのトレーニング後の筋疲労の違いについて検討する。ここで得られた知見を含めて、長期的なトレーニング条件を設定し、動作速度の異なる数ヶ月のトレーニングが筋肥大および最大筋力に与える影響について検討する。また、全身運動のパフォーマンスへ与えるトレーニング効果についての検討も視野に入れて実験計画を見直す。また、これらの実験と平行して、平成29年度にレビューした投稿論文を早急に完成させ投稿する。
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Causes of Carryover |
研究計画では、物品費の経費を多くしてたが、実験計画の見直しにより、当初購入を予定していた備品以外の備品を購入する必要があり、そちらに使用する金額が大きくなった。しかし、平成29年度に参加予定の学会へ参加しなかったこと、実施予定であった実験を実施しなかったため、旅費、検者や被験者に対する人件費を使用しなかった。結果的に予定していたよりも使用する金額が少なくなり少額が残った。次年度使用額については、平成30年度の実験の際の人件費として使用する予定である。
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