社会的スキルを獲得させる体育授業カリキュラムの開発及びその効果に関する研究

2019 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 17K01702
• Research Institution: Ritsumeikan University
• Principal Investigator: 友草 司 立命館大学, 教育研究・研修センター, 教諭 (10779036)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 大友 智 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90243740) ; 梅垣 明美 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (00389660)
• Project Period (FY): 2017-04-01 – 2021-03-31
• Keywords: 社会的スキル / 学びに向かう力・人間性等

Outline of Annual Research Achievements

令和元年度は、平成29年告示中学校学習指導要領に明示された「学びに向かう力・人間性等」について、体育授業実践との関係について検証する事とした。
保健体育科においては、「学びに向かう力・人間性等」が学習内容として位置付けられていることから、体育授業中で学習する内容が、児童生徒の学習成果にどのように関係するかを明確にする必要があると考える。
研究協力者の校長先生の人事異動に伴い、研究対象校が高知県土佐郡土佐町立土佐町小中学校へと変更となった事もあり、研究対象校を所管する教育委員会への説明や土佐町小中学校教員(特に小学校教員)に対しての研修会などを実施する必要性があり、研究期間を1年延長して取り組む事とした。研究対象校は小中一貫校であるため、小学校1年生から中学校3年生まで系統的に調査をする事が可能であると考えている。
本年度の活動としては、当該学校教員への体育授業に関する研修会及び教育委員会への説明、体育授業プログラムの検討を行っている。研究対象校が小中一貫校であるので、特に小学校教員への体育授業研修に重点を置いて実施する事とした。また、授業実践に係る教材・教具の準備等について校長や体育主任、所管教育委員会と協議を行った。
令和2年度については、上記条件が整ったことから1学期に2単元、2学期に1単元の授業プラグラムを提供して「学びに向かう力・人間性等」に関する児童生徒の変容を調査検証する事としている。新型コロナ対応の為、事前の研修会については所管教育委員会の協力を得て、Webでの研修会を実施する。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究協力者の校長先生の人事異動に伴い、研究対象校が高知県土佐郡土佐町立土佐町小中学校へと変更となった。そのため研究対象校を所管する教育委員会への説明や土佐町小中学校教員への研修会などを実施する必要性があり多くの時間を必要とした。また、対象校種に加わった小学校の教員に対しての体育授業研修を実施するために研究期間を1年延長する事ととした。

Strategy for Future Research Activity

令和2年度は、研究対象校の保健体育科(体育科)授業において、体育授業プログラムを実施して、「学びに向かう力・人間性等」についての成果を明確にしたいと考えている。
学習成果を図る指標を共同研究者と共に作成して、体育授業前後に調査し、体育授業の成果を確認する事としている。
また、研究対象校は「特別の教科道徳」について学校全体として取り組んでいるため、体育授業と道徳との関係性を研究したいと考えている。

Causes of Carryover

研究対象校を所管する教育委員会から旅費の一部を支出して頂いた事と、研修等に時間を要したため本実験に着手できなかった事で物品費や旅費を予定していた額を使用する事が出来なかった。
次年度は、教材等を用意するための物品費や研究対象校への移動旅費が必要であると考えている。また、アンケートデータの入力及び処理についても予算を執行したいと考えている。