2017 Fiscal Year Research-status Report
ペダリング運動における上肢の技術評価に基づくハンドル位置決定手法の提案と評価
Project/Area Number |
17K01707
|
Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
徳安 達士 福岡工業大学, 情報工学部, 教授 (50435492)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 慎平 広島工業大学, 情報学部, 准教授 (30455183)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | ペダリング運動 / 筋活動パターン / 上肢技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,自転車の走行方向を司るハンドル操作とは異なり,下肢筋群のパワーをペダルに効果的に伝えるための上肢の技術に着目し,その定量的な評価方法について検討するものである. 平成29年度は,上肢技術の発現に動員される主要筋群を特定するための実験装置を構築することに取り組んだ.具体的には,競技自転車のハンドル位置を自動制御する機構を構築し,さらに6軸力センサー取り付けることでハンドル部に加わる力情報の測定に成功した.なお,ハンドル部に加わる力情報は,上肢筋群の表面筋電位およびクランクの回転角度と同期的にコンピュータに取り込むことができる. 動作確認を兼ねた実験では,競技自転車の経験者と初心者とで顕著な違いが確認された.特に経験者群からは,あるクランク回転角度帯において,ハンドルを特定の方向に引き寄せる傾向が確認された.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度の研究計画では,ハンドル周りのパワー計測による実験装置の改良を目的としており,平成30年3月の時点で達成できていたため.
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度の研究計画では,上肢技術に動員される主要な筋群の同定と,これらの動作特徴を抽出することを目的としている.ペダリング運動に動員される上肢筋群は多く存在することが考えられるが,直接的に関与するものは少数であると考えている.また,熟練した自転車競技経験者であれば,ペダリング運動中の上肢筋群の活動パターンにばらつきが少ないと考えられる.本研究では,筋シナジーの概念を用いることで上肢筋群の活動パターンについて理解を深め,ペダリング運動に関連の深い動作特徴の抽出を試みる.
|
Causes of Carryover |
校務のため予定していた学会出張に行くことができず,旅費支出額が予定よりも低くなったため
|
Research Products
(3 results)