2020 Fiscal Year Research-status Report
競泳競技における高強度インターバルトレーニングの負荷特性の究明
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17K01714
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
仙石 泰雄 筑波大学, 体育系, 准教授 (30375365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下山 好充 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (20375364)
山川 啓介 日本女子体育大学, 体育学部, 講師 (60783785)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ストローク頻度 / 推進力 / 推進効率 / 筋活動量 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度まで実施した研究成果を発表してきた。まず、3次元モーションキャプチャーシステムおよび手部の圧力分布測定法を用いて、ストローク頻度の上昇に伴い泳者が発揮する推進力および推進効率の変化について、最大化における変化を体育学研究に、最大頻度以上における変化の結果をSports Biomechanicsに投稿し受理された。また、3次元モーションキャプチャーシステムおよび表面筋電図測定を用いて、クロール泳においてストローク頻度を上昇した際の各筋の活動量の変化の結果について日本体力医学会において発表した。 本研究において明らかとなった泳中の運動強度が上昇する際における泳技術の変化について国内誌および国際誌に掲載されたことにより、強度の高いトレーニングを実施する際において、泳技術の変化に対してどのような注意を向ける必要があるか指導現場に対して科学的な示唆を与えることが可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大による研究施設の立入禁止および実施施設(実験用回流水槽)の故障により実験を実施することが出来なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度において国内の学会で発表したストローク頻度の上昇に伴う筋活動量の変化について国際誌に投稿する。また、未公開の研究データを積極的に学会や研修会で公開していく。 この一年、新型コロナウイルスの感染拡大等の影響により当初予定していた研究課題を全て行うことができなかったため、研究機関を1年延長し泳中の運動強度の上昇に伴う呼気ガス応答に変化について分析を進める。 さらに、本研究における各研究課題で明らかになった競泳競技における高強度トレーニングの負荷特性について要点をまとめ、国内外の指導者や競技者に対して情報提供し、最新の科学知見に基づいたトレーニングが実施できるよう社会貢献事業を展開する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大により研究施設の使用が禁止されたとともに実験用回流水槽の故障のため、計画していた呼気ガス分析の実験が実施できなかった。そのため、研究機関を1年延長し、呼気ガス分析に関わる費用として次年度に使用する。
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Research Products
(4 results)