2017 Fiscal Year Research-status Report
Relationship Between performance and motion control of the one leg jump in the women athletes.
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17K01736
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Research Institution | Tokyo Women's College of Physical Education |
Principal Investigator |
志賀 充 東京女子体育大学, 体育学部, 准教授 (80375469)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 女性競技者 / 助走つきホッピング / 疾走パフォーマンス / リバウンドジャンプ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、女性における垂直及び水平方向への跳躍能力と疾走パフォーマンスとの関連性を検討し、女性競技者のためのバリスティックな跳躍運動の基礎的な知見を得ることを目的とした。運動種目は疾走運動と5種類の跳躍運動を実施した。具体的には、①60m走、 ②垂直跳び(CMJ)、③5回連続のリバウンドジャンプ(5RDJ)、④5段跳び(5SJ)、⑤助走つき5段跳び(A5SJ)、⑥助走つきホッピング(A5HJ)であった。なお助走付き跳躍は、助走を10mとし歩数を5歩と定義した。 測定方法は、パフォーマンス評価として60mを測定し、各10m区間にポールを設定した。分析項目は、区間タイム、区間速度を算出した。鉛直方向への跳躍能力として、5回連続するドロップジャンプを実施した。 結果は55名の被験者の60m疾走速度は30-40m区間で最高速度を示した。また陸上競技の短距離は同区間で最高速度を示した。各種跳躍運動と疾走タイムとの関係は、垂直方向への跳躍よりも水平方向への跳躍の相関係数が高い値を示した。60m走中の最高疾走速度と各種跳躍能力の関係は水平方向への跳躍が高く、助走つきホッピング、助走つき5段跳び、5段跳びの順に相関係数が高い値を示した。 本研究の成果をまとめると、女性における各種スポーツ種目においても、各運動方向へのバリスティックな跳躍運動は重要であること、なかでも水平方向へ跳躍する運動が重要であると考えられた。さらに片脚で大きなパワーを発揮する助走つきホッピングは極めて重要であり、トレーニング現場で実施可能な運動方法であると考えられた。今後女性が短い距離を速く走るための基礎的なトレーニング方法の一つとして、この助走つきホッピングを含むバリスティックな跳躍運動が、より重要なトレーニング方法として位置づけられるであろう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究環境の整備は次第にできているが、研究作業者の確保に時間がかかっている。 体育大学であるが分析ができる人材を育成するのに時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
本学ゼミ生を対象として、分析ができるように教育を進めている。また科研費から分析に対するバイト代を出して、分析を進めたいと考える。
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Causes of Carryover |
当初予定していた学会をキャンセルしたこと、加えて研究に必要な物品を他の物で代用しながら測定を行えたことから、予定していた額よりも残金が増えてしまった。 次年度は測定物品の購入に充てること、さらには学会に参加して成果を発表するように努める。
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