2018 Fiscal Year Research-status Report
Relationship Between performance and motion control of the one leg jump in the women athletes.
Project/Area Number |
17K01736
|
Research Institution | Tokyo Women's College of Physical Education |
Principal Investigator |
志賀 充 東京女子体育大学, 体育学部, 准教授 (80375469)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 女性競技者 / 助走つきホッピング / 助走つきバウンディング / 疾走速度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年では女子競技者57名のなかで、特に優秀な選手に着目して検討を行った。着目した選手は、バレーボールにおいてユニバーシアード大会出場選手1名と、大学陸上競技短距離選手(11秒89‐12秒19)3名の計4名である。バレーボール選手は、5回連続リバウンドジャンプのindexが57名中、12番目の中位以上の跳躍能力を示した。一方、5段跳び、助走つき5段跳び、ホッピングのように片脚で連続的、片脚交互の跳躍運動では跳躍能力が低位であった。バレーボールの競技特性として、両脚で強く踏み切る動作や、連続的に上方へ跳びあがる動作が多いと考えられる。このことからリバウンドジャンプのように連続的に上方へ跳ぶ能力は高いものの, 片脚で水平方向へ移動する不安定な状態の跳躍運動では、下肢の力が十分に発揮できなかったと考えられる。 また100m走において比較的競技力の高い3名の選手では、疾走能力に大きな差はないものの、異なる跳躍能力を示した。3名の選手は両脚の跳躍能力を示す垂直跳び、5回の連続リバウンドジャンプにおいて比較的同様の値を示した、しかし、片脚による3種類のバリスティックな跳躍能力(距離)において、被験者3名は各々の跳躍距離(助走つきバウンディング、助走つきホッピング)が凡そ3~4mの大きな差を示した3名の中で最も跳べなかった被験者Cは、5回の連続リバウンドジャンプ(両脚)において比較的高い能力を示すが(57名中4番目)、 助走付きホッピングでは57名中41番目の記録を示した。 つまり被験者C選手は、両脚では脚出力が高いものの,片脚の水平方向への連続跳躍で脚出力が低位を示し、片脚の脚筋力が不足している可能性や、跳躍技術が不十分な可能性が考えられた。このように上記の能力の改善が認められた場合には、更なるパフォーマンス向上の可能性があると考えられる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
測定は進んでいるものの、分析にかなりの時間がかかり、進み具合は必ずしも順調でない。しかし、タイトルに関する分析はおおよそできているが、次年度より学生アルバイト、分析時間の確保をしっかりと行っていきたいと考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究において分析者が必要なため、研究費の人件費を使い、単純な分析を学生に行わせる予定である。
|
Causes of Carryover |
次年度は人件費として分析をさせ、研究を進ませたいと考える。また学会や旅費に関して支出を増やし、研究成果を外部に対してアピールする予定である。
|