2019 Fiscal Year Research-status Report
最重度身体障がい者のフィットネス向上と車いすダンスムーブメント
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17K01747
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Research Institution | Ohka Gakuen University |
Principal Investigator |
寺田 恭子 桜花学園大学, 保育学部, 教授 (20236996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 伸治 常葉大学, 保健医療学部, 教授 (50393153)
里中 綾子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 特任准教授 (80632497)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 車いすダンス / 重度身体障がい者 / 脳性麻痺 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、継続的な車いすダンスの取り組みが期待できるグループや施設をあらゆる角度から選択し、それらの組織を中心として車いすダンスの活動を定着させることを試みた。計画当初は、本研究代表者が21年間に渡って車いすダンスの普及活動を行ってきた基盤と人脈のある、全日本車いすダンスネットワークの各地域での活動を拠点とし、そこを中心として重度の障がいのある方々の車いすダンス講習を実施する予定だった。しかし、2019年度はオリンピック・パラリンピックの前年度で、どの団体も数多くのイベント出場を多方面から依頼され、腰を据えて重度障がい者の車いすダンスの実践を行うことができなかった。そこで、最初に示した通り、重度障がい者に対する車いすダンスの実践が継続的に行われる確率が高いところを考えた末、今回はタイおよびインドネシアでの講習を実現した。日本よりも重度身体障がい児者への対応が遅れているこれらのアジア諸国では、日本の現状と異なる視点からのアプローチが必要となるが、その視点を明らかにすることによって日本との比較が視覚化でき、双方の活動がそれぞれ見えてくるのではないかと考えた。今回は、2018年度に作成した指導者用DVD第2版を使用し、車いすダンスについての理解を深めてもらうとともに、継続して行くための具体的な練習内容を提供し、実践プログラム案を提供した。また、2つの国の重度障がい児を育てる家族や施設の方々への取り組みを日本国内の重度障がい児の教育に関わる人たちに伝えるべく、重度の障がいへの積極的な身体活動への取り組みの重要性をまとめることを試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年には、海外も視野に入れていたものの、日本国内における重度身体障がい者のための車いすダンスによるフィットネス向上プログラムを地方の団体(車いすダンス愛好者)に提供し、その講習から各地方のニーズについて調査した結果をまとめる予定であった。しかし、上記にも書いたように、地方での講習会を実施する時間がオリパラ前年度によるイベントの多出演によって国内で時間が取れず、海外の施設(団体)での実施のみとなってしまった。また、今回はコロナウイルスの感染拡大による自粛によって、身体接触を伴う活動を極端に制限され、2019年度の3月から2020年度の6月(現在)まで、実践講習やインタビュー調査(対面)も含めて実施ができない状況である。 アジア諸国の実践報告と今後の課題を分析し、最重度身体障がい者のための車いすダンス方法をまとめることは可能だが、資料不足は否めない。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、実践活動や講習に制限がかかっているので、国内で車いすダンスを実施している団体においては、この自粛の時期をどのような形で障がいのある人の身体活動をサポートしてきたのかを改めて確認する必要がある。特にその中でも重度身体障がい者に関しては、アクティブアシストも制限される中で、どのような取り組が行われてきたか、あるいは取り組みができない現状で抱えている問題は何かを明らかにすることが必要だと考える。 本研究代表者は、障害者版「新しい生活様式~身体活動への取り組みと継続~」を提案するべきではないかと考え、重度身体障がい者のための新しい車いすダンスバージョン作成への取り組みと、それを導入したテキストの作成を行うべきではないかと思っている。 よって、新しい形の重度身体障がい者のための車いすダンス実践を考案するにあたり、愛知県内で協力実践できる施設と今後のスケジュールについて話し合い、現在9月からの月1回の実践に向けて準備をしている。その実践も含めて、重度身体障がい者の車いすダンスのテキストを作成していきたい。
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Causes of Carryover |
2020年3月に地方都市(石垣島・北海道)に共同研究者やアルバイトも含めて研究出張する予定であったが、コロナウイルスの感染拡大による自粛で渡航が不可能となったため、使用することが不可能となったため差額が生じてしまった。今年度は、まだ見通しが立たないが、9月以降に交通費として使用する予定である。万が一、自粛が続き他府県への移動ができない場合は、パソコンを使用して遠隔での講習を考えて実行したい。
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