2019 Fiscal Year Research-status Report
人が持つ技能の特徴化ならびにスポーツ指導への活用に関する研究
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17K01748
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Research Institution | Kagawa National College of Technology |
Principal Investigator |
吉澤 恒星 香川高等専門学校, 一般教育科(高松キャンパス), 教授 (90300631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
逸見 知弘 香川高等専門学校, 創造工学専攻, 准教授 (00413849)
十河 宏行 香川高等専門学校, 機械電子工学科, 教授 (60154704)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 技能データの特徴化 / 野球打撃技能解析 / 杵マティクスとキネティクス / スイングスピード波形の評価 / バットヘッド軌道の評価 / データを用いた定量的指導方法の開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究最終年度に当たる令和元年度は,「バットスイングの速度変化に対する変化形状の特徴化」について,「バット打撃動作における運動学的特徴量の抽出と評価」という題目の論文を作成・発表した. さらに,得られたデータに基づいて熟練者の理想波形と練習時のデータと類似度をもちいて比較し定量的な数値として算出することで,スイングスピード波形を定量的に自己確認できるシステムの構築を目指し,研究を進めた. また,貢献度を用いたキネティクスとキネマティクス両視点からの総合評価として,キネマティクス,キネティクスそれぞれ独立した要素での解析し特徴化を行い,関係性を解析した.具体的には,重回帰分析による貢献度を用いて総合的に評価することでそれぞれの特徴データが 熟練者の技能にどのように関連するかを解析した. 一方、予定していた海外での学会発表はコロナウイルスの感染拡大により、海外渡航禁止と学会中止となってしまったため、達成できなかった。 今年度、延長申請が認められたので,コロナ禍が落ち着けば、予定されていた学会発表を行うとともに、これまでの研究成果に基づいて,様々な定量データを用いた指導法の確立を目指す. さらに,指導前後のデータ解析を比較することで提案した指導方法の評価も定量的に行う.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和元年度は論文「バット打撃動作における運動学的特徴量の抽出と評価」を作成し、2019年9月の電気学会C部門大会で発表した。12月には追加で実験を行い、熟練者3名の打撃技能についてデータを採取し分析した。2020年1月以降同論文を投稿し、引き続き海外での学会発表を行う予定であったが、この度のコロナウイルス感染拡大に伴う学会中止などを受けて進捗がやや遅れている状況となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度は研究継続が認められたので、コロナ禍が落ち着き、海外での学会活動などが再開されれば、昨年度予定していた発表を行う。また、追加実験を行い、さらなる情報収集とデータ解析に引き続き取り組む。国内学会や研究会でも発表を行う予定である。さらに、継続研究課題として、打撃技能と結果(打撃された球の運動を射出速度、射出角度、回転数など)についての因果関係を解析するとともに、熟練者と未熟練者の傾向分析によって技能データの特徴化を一層進めていきたい。
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Causes of Carryover |
コロナウイルスによる感染拡大に伴い、予定していた海外での学会発表がなくなってしまったため。
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