2018 Fiscal Year Research-status Report
短時間の反復高気圧暴露が全身持久力向上に及ぼす効果
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17K01749
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
鈴木 淳一 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (80261379)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 酸素カプセル / インターバル・トレーニング / 持久的トレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】高圧暴露は、ミトコンドリア生合成に関与するタンパク質発現を促進し、持久的運動能力を高めることを既に報告した。本年度の研究では、幼若期から長期間トレーニングを積んだマウスの持久力向上に及ぼす効果を観察した。 【方法】5週齢のマウスに7週間、自発走運動を負荷することで、持久的運動能力が約6倍増加した。その後、トレッドミル走による持久的運動群(ET, 20-32.5 m/min, 1h/d)、ET+高圧暴露(HypET, 1.3気圧, 1h/d)、インターバル運動群(SIT, 30-42.5 m/min, 5s-run/10s-rest, 25min, 2set/d)、SIT+高圧暴露(HypSIT)群に分けて4週間(週6日)実施した。 【結果と考察】持久的運動能力は、HypET群とHypSIT群で有意に増加した。腓腹筋とヒラメ筋の筋重量体重比がHypSIT群で顕著に増加した。腓腹筋のHAD活性がET群よりもHypET群で有意に高い値を示した。横隔膜のCS活性はHypET群とHypSIT群で有意に増加していた。これらのことから高圧暴露は、長期間トレーニングを積んだマウスの持久力向上に寄与することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の研究成果は,年度内に国際的学術雑誌(レフリー論文)に掲載された。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,持久的運動と高強度インターバル・トレーニングを組み合わせた,ハイブリッド・トレーニングへの高気圧暴露の影響を検討する。また,1日当たりの高気圧暴露の時間を,現在の1時間から30分に減少させた際の影響も検討する。
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Causes of Carryover |
年度末に残額が少なく、購入希望物品を購入することができなかったので、次年度使用とした。次年度は、試薬の購入に使用する。
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Research Products
(2 results)