2018 Fiscal Year Research-status Report
Development and application of hand tool for aqua-nordic walking
Project/Area Number |
17K01761
|
Research Institution | Hokusho University |
Principal Investigator |
川初 清典 北翔大学, 北方圏生涯スポーツ研究センター, 研究員 (80026822)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 敬三 北翔大学, 生涯スポーツ学部, 教授 (00405698)
花井 篤子 北翔大学, 生涯スポーツ学部, 教授 (10389661)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 水中ノルディックウォーキング / ノルディックウォーキング / ウォーキング用ハンドツール / 水中運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に試作した水中ノルディックウォーキング用のポール替わりの水掻き型のハンドツール(逆こうもり傘の形状で、水中ウォーキングでの腕振り時に水の抵抗によって開閉する機能を有する)各種から、腕の後方振り切り動作時に水圧を受ける傘形状を構成する塩化ビニールシートの厚さ、硬度、サイズ(傘形状の開き出し径)の各条件毎に水中ノルディックウォーキングへの応用試験を実施していた。 当該年度では、前年度の試験結果を受けて、厚さの条件ではシート材の重量が手首動作の過負荷にならない0.3mm厚以内、硬度の条件では開閉機能を容易にする軟性素材を、更にサイズの条件では前後への腕振り動作時に身体接触が起こらない28cm径の条件を、其々出来る限りクリアすること、そして前年度試験に見られた腕の強力な後方振り切りにおけるシートの翻り(煽り風による傘のめくりあがり現象に同じ)を防ぐ構造の追加加工を課題としてツールの改善を試みた。この加工では、ツールのグリップ軸(ポールの握り手)辺縁のシートに補強用の硬質素材を接着させた。 上述の改善を見たハンドツールを用いて健常な男子学生3名を対象に水中ノルディックウォーキング応用を試み、用具を持たない通常の水中ウォーキングに比べて水深を胸の高さまで深められる、腕の前後振動を円滑に行えるとともに水中での並進速度も高められる、このウォーキングが中断されるようなトラブル発生を見ない、呼吸循環系に見る運動負荷強度も高められる、などの研究上の進展効果を認めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究テーマを「水中ノルディックウォーキング方法の改善」に設定し研究計画段階でデザインしたポール替わりの無軸のハンドツールの試作段階を初年度に実施し初期の形状作製ができていたところ、当該年度ではその機能・形状の両面で改善を進め水中での実用試験でこのツールが実用段階に至っていると認められた。
|
Strategy for Future Research Activity |
当該研究は、虚弱が進行して運動を要しながら歩行困難な有症状の高齢者・超高齢者や肥満者のために、より有効性が高いと想定される「水中ウォーキング」手法を提示する目的を以って行われている。今後は、それらの患者を対象に本ツールの応用試験を行い、その有効性を確かめ、運動効果をも観察する方策の研究になる。
|
Research Products
(3 results)