2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development and application of hand tool for aqua-nordic walking
Project/Area Number |
17K01761
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Research Institution | Hokusho University |
Principal Investigator |
川初 清典 北翔大学, 北方圏生涯スポーツ研究センター, 研究員 (80026822)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 敬三 北翔大学, 生涯スポーツ学部, 教授 (00405698)
花井 篤子 北翔大学, 生涯スポーツ学部, 教授 (10389661)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 水中ウォーキング / 水ノルディックウォーキング / 高齢者 / 歩行虚弱者 / 歩行訓練 / ハンドグリップツール |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度には、研究実施計画に沿い、初年度と2年度で本研究が開発を目指してデザインしプロトタイプを作製・改善し実用試験した水中ノルディックウォーキング用のハンドグリップツール即ち水中での並進歩行の有効化のための水かき様のツールを用いてその水中ノルディックウォーキングトレーニングの実践事例を得、動作画像分析などからこのツールの安全性や有効性を確認した。 被検者には、本研究の目的の、”高齢起因の陸上歩行困難者への有効性に優れるウォーキング手法の開発”を検証すべく、83歳男性で股関節置換術を受けて陸上歩行では介助を要せずには約80mを歩きそれ以上は患部に苦痛を覚える症例を厭わせた。トレーニングは市中の公設スイミングプールで、水深120cm、コース長25,0mのスイミングコースを専用利用し、週当たり2回、3か月間継続し、その開始時、中間時、終了時に水中ノルディックウォーキングの動作画像および心拍数や自覚的運動強度などの運動計測をした。 先ず、ツールを用いない通常の水中ウォーキングでは浮力や粘性抵抗により蛇行や身体の非周期的な上下運動や腕動作が加重される不安定歩行が多く観察された。ツールを用いた水中ウォーキングでは、これ等の不安定動作の頻度が半減された。以下に記述する本考案ツールの無杖形状と塩化ビニール膜の開閉機能が腕動作を円滑かつ有効にしたと考察された。 ハンドツールはポールに代わって無杖として粘性抵抗を除去し、ポール機能を塩化ビニール膜の逆パラソル形状の開閉型水かきで行わせた。 トレーニングではその中間時、終了時と進むに連れて、その不安定動作が減少し、また下肢関節の角度変位が拡大し、歩行ストライドが延長した。以上により、歩行虚弱者に有効かつ安全な歩行トレーニング手法として本研究成果を提示できる試験事例として考えた。
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Research Products
(3 results)