2017 Fiscal Year Research-status Report
運動器障害に対するアスレティックリハビリテーション方法の開発
Project/Area Number |
17K01767
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
金岡 恒治 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80323294)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | wire 電極 / 後脛骨筋 / アスレティックリハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
運動器障害の発生には様々な要因があるが、関節安定化機能を有する深部筋群の機能不全は関節障害発生に関与することが疑われる。代表的な関節障害である足部障害の発生に関与すると考えられる深部筋は後脛骨筋であるが、身体活動時の筋活動は明らかにされていない。本研究では様々な身体活動時の後脛骨筋の活動をwire 電極を用いて記録・解析し、これらの筋群の役割を明らかにし、これらの筋機能を改善することによって関節障害に対するより有効なアスレチックリハビリテーション方法を開発していくことを目的とした。 健常成人男性を対象とし,後脛骨筋の筋活動測定にはwire 電極(ユニークメディカル社)を使用し、下肢体幹筋群には表面電極を使用し筋活動データを取得した。動作解析は赤外線カメラ(Oqus)8台を使用し,反射マーカー23個を身体ランドマークに貼付した.課題動作は、歩行、走行、着地、ドロップジャンプ等とし、これらの課題動作の際の体幹、股関節、膝関節、足関節、ショパール関節、リスフラン関節の挙動と各筋活動との関連を解析した。またシューズ内に挿入して使用するインソールの使用有無や各種足部エクササイズの違いによる筋活動の変化も解析した。 wire刺入手技には相応な技術が必要であり、当初は安定した筋活動データが得られないことがあったが、11名の被験者において概ね良好なデータが得られた。 今後データ解析を進め、公表していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
後脛骨筋にワイヤ電極を刺入して筋活動電位を計測する実験系は手技的に確立されていなかったが、予想以上に良好なデータが得られ、本筋の運動時の活動様式を明らかにしていくことが可能となっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は後脛骨筋以外の、深部筋である、梨状筋、菱形筋、腰方形筋における同様のワイヤ筋電解析実験を計画している。
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