2018 Fiscal Year Research-status Report
運動器障害に対するアスレティックリハビリテーション方法の開発
Project/Area Number |
17K01767
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
金岡 恒治 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80323294)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | wire電極 / 腰方形筋 / アスレティックリハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
腰方形筋(QL)は腰椎へ付着し、体幹側屈・伸展時に高い活動量を示すことから体幹安定性に寄与すると考えられているが、体幹深部に位置するため筋活動解析が困難であり、その役割は明らかにされていない。そのため、QLにwire電極を挿入し、様々なexerciseや動作を行わせ、その際の筋活動を解析する研究を実施している。 対象は健常成人男性10名程度とし、ワイヤ電極でQL前方線維(QL-A)・後方線維(QL-P)、表面電極で腰部脊柱起立筋(LES)・多裂筋(MF)を計測した。試技は対象筋が床側のサイドブリッジ3種、バックブリッジ3種、対象筋側の下肢を挙上したフロントブリッジ3種、計9種のトレーニングを実施した。ブリッジ姿勢が完成した3秒間を解析区間とし、筋活動量は最大随意等尺性収縮(MVIC)時の筋活動量で正規化後、%MVICとして算出した。統計解析は対応のない1元配置分散分析を行い、事後検定にはBonferroni法を用いた。有意水準は5%とした。 これまでの解析結果から、QL-A・QL-Pはサイドブリッジで有意に高い活動量を示した。またフロントブリッジにて上司挙上にて同側のQL-Aが、下肢挙上によって同側のQL-Pの活動が高まることが観察され、脊柱のモーターコントロールに寄与することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
腰方形筋にワイヤ電極を挿入し、様々な身体活動における同筋の活動を解析しているが、解析に耐えうる良好なデータを収集することができ、同筋の未知の役割を明らかにすることができつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで、本研究プロジェクトにおいて後脛骨筋、腰方形筋の筋活動をワイヤ電極を用いて解析し重要なデータを収集してきた。本年度はこれらのデータを解析し、身体の深部筋群の役割を明らかにし、身体機能を高めるために必要なアスレティックリハビリテーションの開発に役立てていく。
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Research Products
(2 results)