2018 Fiscal Year Research-status Report
The effect of morning-focused working system on physical and mental health
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17K01783
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
塩谷 英之 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (00294231)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 朝型勤務 / 身体活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
20時以降の残業の禁止, 及び夜間の残業に変わり早朝勤務を行う朝型勤務形態に従事する日勤の就業者(朝型勤務群)22名と, 20時以降の夜間の残業を行う通常勤務形態に従事する日勤の就業者(通常勤務群)18名の計40名をを対象として、リストバンド型活動量測定デバイスを装着し平日5日間の活動モニタリングを行った。得られた活動データをコサイン曲線に回帰させ概日活動リズムを得た。概日活動リズムは, Mesor(1周期の平均値)、振幅、位相時間(最大値の時刻)の3つのパラメータによって評価した。さらに、参加者はクロノタイプ(朝型夜型嗜好性)を測定するための朝型夜型質問票、睡眠を評価するためのピッツバーグ睡眠質問票と3次元型睡眠尺度(3 dimensional Sleep Scale: 3DSS), 健康関連QOLを測定するSF-36v2の質問票を施行した。また生活リズムの概要すなわち就寝・起床時刻, 総睡眠時間, 始業・終業時刻, 夜間残業時間(20時以降の勤務時間)、総労働時間を行動記録票から求めた。その結果、概日活動リズム評価において, 始業時刻, 朝食摂取時刻, 就寝・起床時刻及び概日活動リズムの位相が早くなっていることが明らかとなった。また朝型勤務形態は3DSSの位相項目得点及びSF-36v2の精神的QOLが有意に高いことが示された。 MEQ得点は朝型勤務群において有意に高く、朝型嗜好性が高かった。 夜間残業時間は朝型勤務群において有意に減少していた。これらのことから, 朝型勤務形態で働く就業者は、通常勤務形態の就業者と比較して。概日活動リズムが早くなっており, 規則正しい睡眠と生活習慣をもっていることが明らかとなった。この結果より、朝型勤務がより良いメンタルヘルスと関連する可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
朝型勤務と通常勤務について身体活動計を用いて、実際の活動の日内変動を評価すると 朝型勤務の方が明らかに位相すなわち生活リズムが前進していることが明らかになった。 この事実は現代の夜型社会において朝型勤務が生活のリズムを前進させる確実な効果を有することを明らかにした。さらに朝型勤務に従事している勤務者の方がより良い健康感を有していたことから朝型勤務が健康維持にも有用な可能性が示唆された。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究で朝型勤務が健康維持に寄与する可能性は示唆された。 本研究では前述の検討ではMEQ得点(朝型夜型嗜好性)が異なっており, クロノタイプの差異により影響された可能性が示唆されたため、クロノタイプに着目して朝型勤務と通常勤務を比較するさらなる研究が必要であると考えられた。従って今後、日勤のオフィスワーカーの勤務形態とクロノタイプが睡眠状態等に与える影響を明らかにすることを追加検討する予定である。
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Causes of Carryover |
平成30年度予定の学会発表が当初予想していたより遅れたものがあり、31年度発表に予定を変更したため、学会発表費として使用予定である。また英文論文の作成も若干遅れているが、31年度2つの論文作成を予定しており、論文作成、掲載費用に用いる予定である。
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