2021 Fiscal Year Research-status Report
子どもの健康増進を目的とした親のワークライフバランスとこころの健康への介入
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17K01799
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
島田 恭子 東洋大学, 現代社会総合研究所, 客員研究員 (30781380)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | メンタルへルス / コミュニケーション / 対人関係 / 健康増進 / 心理的ウェルビーイング / 無作為化比較試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、新たに開発したオンデマンド型動画中心ウェブ版対人関係焦点型プログラムの心理的ウェルビーイングおよびメンタルヘルスの向上効果を子育て中の女性を対象に、ランダム化比較試験を用いて検証することである。 プログラムは19の動画を中心とした4つのモジュールから構成される完全オンラインWebプログラムコンテンツであり、対人関係円滑化に焦点をあてたワークブック形式のコンテンツである。今年度は介入プログラムプロトコルの公表、およびプログラム介入の効果評価を公表する活動を行った。 まず2021年7月、保健医療福祉における普及と実装科学研究会 第6回学術集会にて、「子育て女性の心理的well-being向上と健康増進を目的としたIPT動画プログラム開発と効果検証:無作為化比較試験(Protocol)」と題して介入プログラムについて発表した。 次に国際学会16th International Congress of Behavioural Medicine (ICBM)2021年6月にて、「A protocol for a randomized controlled trial: web-based Interpersonal PsychoTherapy (IPT) program (HIPCom) for Japanese mothers to improve their well-being and mental health.」を発表し、2021年8月には、日本応用心理学会 第87回大会にて、 「子育て女性の心理的ウェルビーイング向上を目的とした ランダム化比較試験(RCT) 対人関係焦点型ストレスマネジメント動画プログラム=ヒプコム (HIPCom) の開発および効果検証」を発表し、優秀演題賞を受賞した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記研究実績の概要で示した通り、今年度は介入プログラムプロトコルの公表と、プログラム介入の効果評価を公表する活動を行った。 学会発表では、以下のように国内外3つの学術集会にて、プロトコル公表および介入効果評価について、発表し優秀演題賞を受賞することができた。 (①保健医療福祉における普及と実装科学研究会 第6回学術集会、②国際学会16th International Congress of Behavioural Medicine (ICBM)、 ③日本応用心理学会 第87回大会(優秀演題賞受賞) 一方で、現在執筆中の論文については未だ進行中であり、公表前であるため、やや遅れている、とした。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは現在執筆中の論文を完成させ、当該プログラムの効果評価のエビデンスをUpdateしたい。また新型コロナウイルス感染症の落ち着きにより、学会発表もハイブリッドで行うところも出てきた。ぜひ論文作成と同時に積極的に学会発表も行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
今年度も昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症やそれに伴う働き方の変化等による臨床活動需要増により、十分な研究結果の公表活動を行えなかった。そのため次年度、学会発表や論文化のための経費を使用する予定である。
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Research Products
(3 results)