2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of physical activity evaluation method using wearable device by voice input
Project/Area Number |
17K01800
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
難波 秀行 (難波秀行) 日本大学, 理工学部, 准教授 (80559790)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 身体活動 / 音声認識 / 行動記録 / 加速度計 |
Outline of Annual Research Achievements |
身体活動不足は日本人の死因3番目のリスクであるにも関わらず,我が国の身体活動はこの10年で減少傾向が報告されている.ウェアラブル端末(身につけて持ち歩く情報端末の総称)は著しい進歩を遂げ,身体活動や睡眠といった生活習慣(ライフログ)を客観的に記録する機器が注目されている.同時一斉に多人数の身体活動を精度よく評価するためには,同一機種を全員が持つ必要があるので困難である.われわれは誰もが使える身体活動評価として24時間行動記録法による身体活動量測定システムを開発し,その妥当性を検証してきた.このシステムは自身の1日を振り返り15分毎の行動を24時間分入力する過程を経るため手間を有することに加え,15分に満たない短時間の行動は身体活動データに反映しにくいことが挙げられた.そこでこれらの課題を解決するために,本研究では音声認識を利用した行動記録法の開発を試みた.近年,音声認識を利用したテキスト化,あるいは,音声認識を用いた検索エンジンなど著しく進歩している.従来の行動振り返り法に加えリアルタイムに簡便に短時間の行動も含めて評価ができるため,身体活動評価の妥当性を高められることに加え,ユーザビリティの向上が期待できる.開発した音声認識アプリケーションを用いて,1週間の行動を録音させた.音声データはアプリ上でテキスト化し保存され単位時間当たりのMETsを合計し1日平均METsを算出した.3軸加速度計を妥当性の基準値としたところ,音声認識アプリによる行動記録と3軸加速度計によるMETs間には高い相関がみられたが,睡眠以外の行動記録が14時間以上録音されていることが妥当性を担保する上で重要と考えられた.高いコンプライアンスが達成できれば,音声認識技術を用いて身体活動評価が可能であると考えられた.
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