2017 Fiscal Year Research-status Report
アクティブラーニングを活用した高大連携によるスポーツ傷害予防システムの開発
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17K01805
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
矢倉 千昭 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 教授 (70406255)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | スポーツ傷害予防 / 地域アクティブラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
オリンピックを2020 年に迎える我が国において、次世代を担う一流のスポーツ選手の育成は重要なテーマである。その一つとして、心身ともに成長する時期、中高生のスポーツ傷害の予防方法を開発し、その実践によって傷害発症を抑えることは、生涯にわたるスポーツ活動の継続、高齢期における日常生活活動の低下にも繋がる。そこで、本研究では、大学と高校の連携に加え、大学生のアクティブラーニングによる支援、さらには病院・クリニックによるリハビリテーションを総合的に活用したスポーツ傷害予防システムを開発し、高校における教育的かつ競技力の向上も図れ、スポーツ傷害からの復帰のプロセスも見えるスポーツ支援を構築することを目的とした。 2017年3月に併設校の聖隷クリストファー高校サッカー部選手のスクリーニング調査、実地調査として体力測定を実施した。2017年6月、サッカー部選手21名に対し、教員1名、卒業生3名、学生8名、大学の臨床教授1名が参加し、3月の測定結果のフィードバックを行い、スポーツ傷害予防教室として、柔軟性の向上と筋機能の改善を図るトレーニングの指導を実施した。8月、選手39名に対し、教員2名、卒業生2名、学生23名が参加し、実地調査として、筋力、パフォーマンステストを実施した。9月には選手39名に対し、教員3名、卒業生1名、学生23名が参加し、キック力、ダッシュ力などのフィールドテストを実施した。 現在、2017年度中のサッカー部選手のスポーツ傷害の発生状況について調査しており、その結果を踏まえ、スポーツ傷害予防システムの修正等を行っていく予定である。また、学生による実地調査やスポーツ傷害予防教室での関わりを通して授業としての地域におけるアクティブラーニングに転換、推進していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大学と高校の連携に加え、大学生のアクティブラーニングによる支援によるスポーツ障害予防を目的とする実地調査、スポーツ傷害予防教室は順調に進んでいる。一方で、スポーツ選手への個別指導、スポーツ傷害復帰を目指すための病院・クリニックによるリハビリテーションを活用したスポーツ傷害予防システムについては、スポーツ傷害の発生状況、スポーツ選手の要望を踏まえて実施するか検討する。
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Strategy for Future Research Activity |
スクリーニング調査等により、スポーツ傷害の発生状況を分析する。スポーツ傷害予防教室は、スポーツ傷害の発生状況、運動部顧問や高校スポーツ選手の要望を確認して内容を修正する
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Causes of Carryover |
今年度は個別指導および資料整理の謝礼が残った。研究成果を学会で発表し、また個別指導および資料整理の謝礼として使用する。
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