2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an educational program on seizure response in elementary and junior high schools and verification of its effectiveness
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17K01832
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
丸山 有希 神戸女子大学, 看護学部, 准教授 (50759389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津田 聡子 中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (20616122)
菅野 由美子 神戸女子大学, 看護学部, 講師 (60549145)
高田 哲 神戸大学, 保健学研究科, 名誉教授 (10216658)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | てんかん / 学校 / 抗けいれん坐薬 / 健康管理 / 教員 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、研修プログラム参加者(介入群)の研修前、研修直後、3ヶ月後のアンケートおよび、対照群の1回目および3ヶ月後のアンケートの結果を集計し、分析を実施した。介入群のアンケート回収率は、前と直後は100%であったが、3ヶ月後は71.9%であった。対照群の1回目の回収率は91.5%、3ヶ月後は79.3%であった。 分析内容は介入群の介入直前・直後、および3ヶ月後のアンケートから、Q1てんかんに関する知識、Q2発作対応への自信、Q3てんかん薬の知識、Q4発作時の坐薬挿入に関する自信、Q5入学前の準備に関する知識、Q6入学後の対応や配慮への自信、Q7学校での健康管理全般への自信についての研修の内容に沿った7つの項目について、得点を比較し、研修の効果の有無、3ヶ月後の効果の持続度について分析した。対照群も同様の7項目の1回目と3ヶ月後の変化について分析した。 結果、介入群は研修会前後の比較では、7項目すべてにおいて、研修会後に優位に得点が上昇していた。Q1、Q2、Q3に関しては3ヶ月後も研修効果が持続していた。Q4~Q7の項目については、3ヶ月後は得点がやや下がる傾向が見られた。これより、坐薬の挿入手技やてんかん既往のある子供の受け入れ対応、健康管理全般に関することについては、3ヶ月に1回程度追加での研修を実施するのが望ましいと考えられた。本研究で作成した研修プログラムは、参加教員に対して一定の効果が認められた。 研修プログラム以外の研究全体を通しての成果として、学校でのてんかん対応に関するマニュアル冊子を作成し、研修会のテキストとして使用すると同時に、対照群にも、調査終了後に配布、また研究者が関係する自治体の教育委員会や個別に希望する教員などに配布し、活用されている。また、坐薬挿入練習用に購入したモデル人形は、希望のある学校園の校内研修に貸し出し、好評を得ている。
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