2019 Fiscal Year Annual Research Report
The functions of collagen XVIII in skin aging
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17K01848
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
百田 龍輔 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (80263557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 愛二 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (50168986)
大橋 俊孝 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (50194262)
内藤 一郎 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (60362993)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 皮膚 / 加齢 / 人工知能 / 画像 / 遺伝子解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
肉眼で見ただけではわからない皮膚のダメージを簡便に調べる方法の開発を行っているが、そのためのマーカーとなる分子の検索と検出するための条件検討を行った。GTExやGEO(NCBI)などの公開されているデータベースを元に約56000の転写産物の中から、加齢と共に有意に発現量が増加・減少するもの、あるいは日光照射・非照射で差がみられるものを抽出した。これらの転写産物が由来する遺伝子が持つ遺伝子生物学的概念語彙(GOターム)の出現頻度等を解析(エンリッチメント解析)することで関与する生物学的現象とその経路を明らかにした。これによると、RNAの転写・スプライシング、膜貫通型糖タンパク、リボタンパク、ミトコンドリア、表皮の角化、微小管形成などに関わる遺伝子が加齢と共に変化することがわかった。これらの関与する生物学的経路を薬理学的に調節することにより、加齢の進行を遅くする、あるいは皮膚の状態を改善するための化合物開発を検索している。 また、ダメージを受けた皮膚の回復過程で未熟な表皮細胞を増殖させる現象に注目して、侵襲の少ない方法により未熟な表皮細胞を検出する染色する方法とそのダメージを定量的に評価を行うためのスクリプトをPython3で作成した。このダメージ定量法を用いた結果と表皮の拡大像とを組み合わせたものを教師データとすることにより、表皮の拡大像からダメージを見積もる人工知能のプロトタイプを作成した。すなわち、こうした表皮画像と染色像を組み合わせた教師データを更に増やすことにより、将来的にはダーモスコピーあるいはスマートフォンなどの拡大像があれば、表皮サンプルを採取したり、染色することなくダメージを受けている部位を見積もることが可能となる。
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Research Products
(1 results)