2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K01851
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
宮武 伸行 香川大学, 医学部, 准教授 (30510705)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 昭彦 四国学院大学, 社会学部, 教授 (00435075)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 慢性腎臓病 / 座位行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性腎臓病(chronic kidney disease)における座位行動の意義を明らかにするために、コホート調査(慢性血液透析患者)および横断調査(医療機関受診者、健診機関受診者)で調査を計画し、平成30年度は以下の検討を行った。 1)A病院、慢性血液透析患者71名において、3軸加速度計を用いて座位行動を正確に評価するとともに、死亡との関連を検討した。生存分析により、短座位群は長座位群に比べて有意に生存率が高かった。コックス比例ハザードモデルで調整後でも、全日、非透析日において座位行動が有意な説明変数であり、慢性血液透析患者において、座位行動が生命予後に関与する可能性が示唆された。 2)A病院、慢性血液透析患者42名において、3軸加速度計を用いた座位行動と標準化身体活動質問表(International Physical Activity Questionnaire: IPAC)を用いた座位行動を比較検討した。3軸加速度計による座位行動の値がIPACに比較して有意に高値であった。単相関分析の結果。関係性を認めず,Bland-Altman plot分析の結果、有意な加算誤差を認め、慢性血液透析患者での座位行動評価に質問紙を用いた場合、注意が必要であると思われた。 3)C健診機関では健診受診者165名で、3軸加速度計を用いた座位行動、蛋白尿(テステープ法)eGFR、健康関連QOL等の測定を完了した。また、B医療機関受診者での測定結果の解析に着手した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画どおり、慢性血液透析患者、健診機関受診者での測定を実施した。慢性血液透析患者では座位行動と死亡との関係を見出すなど、当初の計画通りおおむね順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
慢性血液透析患者においては、コホート調査を継続して行い、活動量計を装着できた人とそうでない人の比較を行う。医療機関受診者および健診機関受診者の横断調査では、座位行動と健康関連QOLとの関係の解析を行い、関係を明らかにする。
|
Causes of Carryover |
医療機関受診者および健診機関受診者での解析と発表が最終年度になった。最終年度は医療機関受診者および健診機関受診者の調査結果の解析とまとめを行い、学会発表、学術誌での発表を行う。また、慢性血液透析患者のコホート調査の継続を行い、活動量計を装着できる人とできない人での差異を検討し、まとめる等のために経費が必要である。
|
Research Products
(4 results)