2020 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of prophylactic supplementation of insufficient micronutrients for cognitive impairment in Japanese senile.
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17K01866
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Research Institution | Josai University |
Principal Investigator |
加園 恵三 城西大学, 薬学部, 教授 (90177387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 勇太 城西大学, 薬学部, 助教 (20792170)
竹之内 康広 川崎医科大学, 医学部, 助教 (30582233)
大竹 一男 城西大学, 薬学部, 准教授 (50337482)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 認知症 / 軽度認知障害 / 微量栄養素 / 改定長谷川式 / MMSE / ADAS-Jcog / アルツハイマー型認知症 |
Outline of Annual Research Achievements |
認知症の早期発見に、認知機能検査のADAS-Jcogが有用であること、また、高齢者に不足しがちな微量栄養素の補充による認知機能低下予防効果が期待できることを報告する。 1.認知機能低下早期発見にADAS-Jcogは有用である 研究対象者は、A病院へ通院している65歳以上の外来通院患者、合計55名(男性32名、女性23名)。これらの患者を対象として3種類の認知機能検査を実施した。55名の結果は、平均年齢は74.45歳でHSD-Rの平均点は27.58点、年齢とそれぞれの検査方法の相関における決定係数(r2)は、0.0179 。MMSEの平均点は27.31点、r2は、0.0543 。ADAS-Jcogの平均点は6.31点、r2は、0.1865 であり、ADAS-Jcogが最も相関が強かった。今回の検討で、ADAS-Jcogが、HSD-RやMMSEでは感知できない段階、つまりこれら2種類の認知機能検査ではほぼ満点で、認知機能には問題ないと判断される段階でも、初期の認知機能低下の兆候をとらえることができる可能性が示唆された。 2.微量栄養素補充による認知機能低下予防効果についての検討 当研究に参加した55名を対象に微量栄養素補充による効果の検討を実施した。このうちランダムに選んだ19名にテゾン(微量栄養素補給飲料)を約1年間摂取していただいた(テゾン群)。テゾンを摂取しない36名をコントロール群とした。。テゾン群では、3種類の認知機能検査を摂取開始前と約1年間摂取後に実施し、点数の変化量を1年に換算した。コントロール群も同様に、約1年間の間隔をあけて3種類の認知機能検査を2回実施し、点数の変化量を1年に換算した。この結果、男性のテゾン群は、コントロール群と比較して、HDS-RおよびADAS-Jcogによる認知機能検査における低下が有意に抑制された。一方、女性では両群に有意差を認めなかった。
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Research Products
(3 results)