2019 Fiscal Year Annual Research Report
Scientific basis of new diet based therapy for diabetes: Relationship between fatty acids and Dipeptidyl Peptidase 4
Project/Area Number |
17K01872
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
角田 伸代 東洋大学, 食環境科学部, 教授 (60337483)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | DPP4 / 脂肪酸 / 膵臓細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、マウス膵臓β細胞株であるMIN6を用い、これまでの研究にてDPP4活性抑制作用の強かったEPAとDPP4阻害薬であるシタグリプチンとの相乗作用について検討を行った。インスリン抵抗性惹起作用を有するパルミチン酸(PA)を基盤とし、その一部をEPAに置換、添加した。加えて、PAにシタグリプチンを添加した群、PAをEPAに置換、添加した上にシタグリプチンを添加した群を設けた。24時間培養後、Glucose Stimulated Insulin Secretion Assayを行い、培地を採取し、培地中遊離型DPP4活性、インスリンレベルを測定した。インスリンレベルはPA添加により有意に低下したが、EPA添加、シタグリプチン添加で上昇し、EPAとシタグリプチン同時添加では有意な上昇がみられた。DPP4活性は、インスリンレベルと逆の変化を示した。 3年間の研究を通し、 DHA、EPA、リノール酸、オレイン酸といった各種脂肪酸には、in vitroにおいて、DPP4阻害活性がみられ、EPA、DHAにおいて特に強いDPP4活性阻害作用がみられた。また、シタグリプチンを用い、EPAとの相互作用の検討を行ったところ、同時添加でDPP4活性阻害の強化がみられた。膵臓細胞において、同様の検討を行ったところ、ほぼ同様の作用を示した。これらのことから、DPP4活性阻害作用を示す脂肪酸が、DPP4活性上昇によるインスリン分泌低下をはじめとした、血糖コントロール改善に有効である可能性があるとともに、DPP4阻害薬服用患者におけるEPA摂取は薬との相乗作用が見込まれ、さらなる効果が期待できることも示唆した。
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