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2020 Fiscal Year Research-status Report

運動によって獲得される腸内細菌叢の変化ー運動の休止と再開がもたらす影響ー

Research Project

Project/Area Number 17K01878
Research InstitutionAichi Toho University

Principal Investigator

谷村 祐子  愛知東邦大学, 人間健康学部, 准教授 (90551458)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 内藤 裕二  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00305575)
青井 渉  京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (60405272)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2022-03-31
Keywords脱トレーニング / 運動再開 / 腸内細菌叢
Outline of Annual Research Achievements

近年、腸内細菌叢の変化は代謝や内分泌、免疫など全身免疫にかかわることが知られてきた。本研究の目的は、運動が腸内細菌叢に影響を与えることに着目し、脱トレーニング、運動の再開による腸内細菌叢の変化とのその生理学的作用を解明することを目指す。
今年度は、コロナ禍によって実験実施場所へ定期的に出向くことができなかったので計画的に実験を行うことができなかった。今年度は主として「脱トレーニングによる腸内細菌叢の変動についての検討(実験1)」「運動再開による腸内細菌叢の変動についての検討(実験2)」についての結果についての分析を進めた。
一昨年度報告からのサンプル解析の結果分析の進捗は下記の通りである。脱トレーニングによる腸内細菌叢に対する影響として、8週間の脱トレーニングの終了時の腸内細菌叢においてα多様性に有意な差は認められなかった。しかしながら、脱トレーニング終了時において腸内細菌叢(属レベル)の主成分分析では脱トレーニング群はコントロール群に近い菌叢を有した。またトレーニング群と脱トレーニング群の比較では異なる菌叢を有した。これらの差異はトレーニング再開後に消失し、脱トレーニング群の腸内細菌叢はトレーニング群の腸内細菌叢に近い菌叢を有した。
これらの結果と研究代表者のこれまでの結果から、本研究で実施された程度のトレーニングの中止があったとしても、トレーニングを再開することによって、腸内細菌叢では再びトレーニングの影響を得やすくなる可能性が考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初予定の検討課題4点のうち2点については計画を遂行できたが、それらの解析・結果の解釈などに難航している。残りの2点は遂行済みの結果を基に計画を立案する計画となっていたため、遅れが生じた。
また、コロナ禍によって実験実施場所に定期的に訪れることが難しくなったため、安定して実験が行うことのできる環境がなくなったことも大きな要因の一つである。

Strategy for Future Research Activity

次年度は引き続き得られたデータの解析・結果の解釈について分析を進め、論文化を目指す。また、研究代表者・研究分担者等の所属変更とコロナ禍の影響で、新規の動物実験を実施するのは現実的に難しいため、すでに得られているサンプルを用いた追加実験などを実施することで、当該目的をより明らかにする予定である。

Causes of Carryover

昨年度は、研究実施予定期間の連携研究者の雇用形態の変更・機関変更や動物実験実施場所の都合により研究実施開始が遅くなったことが影響した理由により、研究実施期間の延長を申請した。今年度はコロナ禍によって実験実施が難しかったため予算はほとんど使用することができなかった。そのため、昨年度予定していた論文化にあたっての英文校正や得られているサンプルの追加実験の消耗品として使用したい。

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Published: 2021-12-27  

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