2019 Fiscal Year Research-status Report
乳児期の寝返り・四つ這い経験は本当に必要ないのか?運動器障害の解明と予防に向けて
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17K01909
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
横山 美佐子 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (70439149)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田久保 憲行 順天堂大学, 医学部, 准教授 (20306583)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 運動器検診 / 運動発達 / 四つ這い / ずり這い / 寝返り / 環境要因 / 運動器障害 / 子どもの体力 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、研究に賛同を得た小学校において、運動器検診で側弯と医師の判定を受けた子どもの情報、体力テストおよび体組成の結果をすべて匿名で記号化して情報収集した。 また、運動発達に関するアンケートを全生徒の保護者に実施し、全ての情報を連結した。 結果、全児童699名が体力テスト(握力・上体起こし・長座体前屈・反復横跳び・20mシャトルラン、50m走、立ち幅跳び、ボール投げ)と体組成測定を実施した。その内、側弯と医師が判定した児童は、10名(低学年2名(男児1名/女児1名)・中学年2名(男児2名)・高学年6名(男児2名/女児4名))であった。 運動発達に関するアンケートの結果は、アンケートを回収できた児193名、回収率は27.61%(193/699名)であった。その内、側弯を持つ児に関しては、アンケートの回答を得られなかった。 側弯を持つ児の特性は、体力テストおよび体組成の結果に基づき、解析した。すべての体力テストのデータが揃った高学年(11-12歳)の99名(男児49名/女児50名)のうち、運動器検診で側弯と判定された子供の割合を算出した。そして、側弯を持つ児と側弯を持たない児に群分けし、2群間で背景因子(身長・体重・筋肉量)および体力テストのそれぞれの測定値を比較検討した。その結果を学会発表のため、抄録をまとめて応募した。 また、寝返り、ずり這い、四つ這い経験の有無による体力の相違や関連についても解析中であり、成果発表の予定に向けてデータを整理した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
解析に必要なデータは揃ったが、その解析と学会発表準備でやや時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度なので、成果発表および論文執筆をする予定である。
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Causes of Carryover |
研究の遅れに伴い、予定していた学会参加を見送ったため、次年度に成果発表のための旅費と論文掲載に関わる校閲費および論文掲載料を予定している。 また、実際の身体活動に関する調査に係わる費用も加える予定である。
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