2022 Fiscal Year Annual Research Report
Is it Really Unnecessary for Infants to Experience Rolling Over and Crawling? Towards Understanding and Preventing Musculoskeletal Disorders
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17K01909
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
横山 美佐子 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (70439149)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田久保 憲行 順天堂大学, 医学部, 准教授 (20306583)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 側弯 / 四つ這い / ハイハイ / 新体力テスト / 運動器検診 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度が最終年度であった。 今年度もデータを更に収集したうえで分析する予定であったが、新型コロナウィルス感染症予防のため、小学校でのデータ収集はできなかった。 本研究期間中に協力小学校から提供された新体力テストの結果と側弯との関係を分析し、その成果をアジア理学療法学会で発表した。さらに、ハイハイ経験(四つ這い)と新体力テストの結果を各学年の数値を正規化したうえで、男女別に分析した。その結果、男児においては乳児期に四つ這い(ハイハイ)を経験した経験群はハイハイを十分しなかった経験不足群に比し、上体起こし、ボール投げは、有意に低値であった.ハイハイをしていた期間と上体起こし、立ち幅跳び、ボール投げは、正の相関を認めた。この成果は、第9回日本小児理学療法学会学術大会に発表し、学術大会長賞を受賞した。しかしながら、女児においては、どの項目においても有意な関係性を認めなかった。この結果については、十分に考察することはできていないが、体力テスト時に最大の力を発揮できていない可能性や、女児の持つ解剖生理学的特徴が運動機能の差を生みにくい可能性が考えられた。 さらに、小学生が行う新体力テスト項目の上体起こしとボール投げに着目し、学童期における体幹機能と運動能力や四肢の協調運動,発達の順序との関連性について横断的に明らかにすることとした。その結果、男女とも上体起こしとボール投げに有意な弱い相関が見られた。また、男女ともに上体起こしと反復横跳び、立ち幅跳び、20mシャトルラン、50m走にも有意な弱~中等度の相関を認め、ボール投げよりも強い相関を示した。このことから、男女ともに体幹機能と運動能力や四肢の協調運動には関連性がある可能性が示唆された。特に「投げる」よりも先に運動発達が完成する「跳ぶ」「走る」の方が関連は強く、運動が発達する順序にも影響していた。発達順序は重要であることが明確になった。
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Research Products
(3 results)