2019 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of Breastfeeding on the Development of Dietary Behavior in Infants
Project/Area Number |
17K01916
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
田中 越郎 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80211366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 和宏 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (00190273)
若菜 宣明 東京農業大学, 応用生物科学部, 准教授 (30508221)
武田 裕子 東京農業大学, 応用生物科学部, 助手 (90782392) [Withdrawn]
白井 智美 東京農業大学, 応用生物科学部, 助教 (60803848)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 母乳 |
Outline of Annual Research Achievements |
若年期の食行動はその後の人生の食行動に多大な影響を与えるだけでなく、生活習慣病などの発症リスクにも影響する。健やかな人生を送るためには健全な食行動の発達が重要である。母乳は人生で最初に口にする食品である。母乳中には栄養成分以外にも生理活性物質が含まれている。母乳栄養法は人工栄養法に比較して児の成育過程での健康問題のリスクを低減することが報告されている。しかし、母乳栄養法が児の食行動の発達に与える影響を検討した報告は見られない。 本研究は、母乳中の栄養成分および摂食調節因子としてレプチン濃度を測定し、これらが児の身体組成だけでなく、児の食行動の発達に与える影響を解析することで、母乳栄養法が児の成長過程における健康問題のリスク低減に与える影響を検討することを目的とし、研究を行った。 具体的には、糖質はそのほとんどが乳糖であることからラクターゼによりグルコースとガラクトースに分解して、その比率により乳糖量を求めた。たんぱく質はミクロケルダール法により測定した。脂質は、レーゼ・ゴッドリーブ法により測定した。脂肪酸組成は、ガスクロマトグラフィー法により解析した。栄養方法の違いが児の成育における食事量の調節能力の発達および成長過程における健康問題のリスク低減に与える影響を解析した。 また、低温殺菌と冷凍保存が母乳の成分に与える影響を解析することで、仕事を持つ母親が安心して、母乳育児を行う手助けになればと考え、解析を行った。
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