2017 Fiscal Year Research-status Report
新規Parenting(育児)マニュアル作成に向けた親子介入支援の客観的効果検証
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17K01917
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Research Institution | Japan Lutheran College |
Principal Investigator |
田副 真美 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 教授 (40459946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成田 奈緒子 文教大学, 教育学部, 教授 (40306189)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ペアレンティング / 心理検査 / 速度脈波計パルスアナライザープラス / 近赤外線酸素モニター |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに研究代表者らが蓄積した研究成果を踏まえて、今回の研究では、新規Parenting(育児)法を作成して実験的長期実践的介入を行い、その効果を生理学的・脳科学的・心理学的に検証したのちにマニュアル化して、広く告知していいくことを目指している。 平成29年度は、親子で共有できる怒りとストレスの制御、対処法の効果の検証および新しいParenting(育児)法の長期的実践とその効果の検証を目的とした。被検者は、自分の意志で実験に参加した、親子14組(子ども7‐14歳、親30-47歳)である。8月に①主観的評価、②生理学的評価:速度脈波計パルスアナライザープラス(以下TAS9)、③心理学的評価:P-F スタディ、STAI、短縮版POMS2、S-HTP、エゴグラム、親子関係テスト、④脳科学的評価:近赤外線酸素モニター(NIRS)、stroop、⑤発達障害特性検査:PARS ADHDスケールなどを実施しベースラインとなる数値を測定した。その後、継続的な親子へのストレス対処に関連するワークや親面接などを実施した。平成30年2月に、6ヶ月後にその効果を評価するために、①生理的評価:TAS9、②心理学的評価:STAI、短縮版POMS2、S-HTP、④脳科学的評価:近赤外線酸素モニター(NIRS)、stroop、⑤発達障害特性検査:PARS ADHDスケールを実施した。その後、同様のワークや親面接などを継続的に実施している。平成30年8月には、1年後の効果測定を予定している。今後は、現在集積したデータを解析し、その介入の効果を検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究においては、平成29 年度はまず、研究に参加する意思を得られた被験者家庭に対し、ストレスを制御する方法を親子で一定の期間実践を行い、前後で生理学的、心理学的、脳科学的なパラメーターにより、それぞれの方法での効果を比較検討することが目的である。被検者によっては、継続的なワークへの参加が難しくなっていたり、検査データがすべて揃っていない場合があるが、おおむね当初の研究目的に沿い、効果測定に必要なデータは蓄積されているため、進捗状況としては、おおむね順調であると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
介入前後の効果の評価を目的に、平成29年度の実験で集積したデータの解析行う。また、介入1年後の効果測定を平成30年8月に実施する予定である。
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Causes of Carryover |
平成29年度は、予定していた学会(国際学会)への参加が出来なかったため、旅費の予算が次年度使用額が210708円となった理由である。
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Research Products
(7 results)