2017 Fiscal Year Research-status Report
前向き子育てプログラムによる小児心身症予防効果の検証
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17K01929
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Research Institution | Fukuoka Jo Gakuin University |
Principal Investigator |
藤田 一郎 福岡女学院大学, 人間関係学部, 教授 (60228989)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 範子 筑波大学, 人間系, 研究員 (10555080)
加藤 則子 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 教授 (30150171)
澤田 いずみ 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (50285011)
柳川 敏彦 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (80191146)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 子育てプログラム / 心身症 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は「幼児の心身症の実態調査とファシリテーター養成」を目標として活動した。 ・幼稚園(園児数188名)において幼児の心身症に関して教諭と話し合い、トリプルPグループワークの概要説明を行って幼稚園保護者へのグループワーク募集の協力を得た。6月20日~8月1日、福岡女学院大学にて計7回のセッションからなる1グループ目(参加者7名)のグループワークを実施した。トリプルP有効性の評価は、セッション開始前と終了後の質問紙による調査で行った。標準化された尺度を用いて、子どもの適応性、子育てスタイル、親の適応性の3項目を評価するとともに、子どもの心身症症状の有無に関する質問紙調査を行った。 ・トリプルPファシリテーター(認定指導者)の養成:7月15~17日、トリプルPジャパン主催のファシリテーター養成講座を福岡女学院大学会議室で開催した。本研究の協力者6名が参加してファシリテーターの資格を取得した。このうち4名の参加費は研究代表者の研究費で、2名は研究分担者の分担金で支払った。平成30年、31年度はこの6名とともに役割を分担してグループワークを開催し、質問紙調査を実施する予定である。また、すでにファシリテーターとして活動しているトリプルPジャパン理事に研究協力を依頼し、グループワークでの質問紙調査が進行中である。 ・研究活動の打ち合わせおよび調査活動:トリプルPジャパン研究会四国大会(6月10~11日)、日本外来小児科学会三重大会(9月1~3日)、日本子ども虐待防止学会ちば大会(12月2~3日)にて、研究分担者との打ち合わせおよび心身症や子育てプログラムに関する調査活動を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・幼児の心身症に関して幼稚園教諭と話し合い、幼稚園保護者へのグループワーク参加を募集し、6月20日~8月1日、福岡女学院大学にて1グループ(参加者7名)のグループワークを実施した。心身症症状の有無に関する質問紙調査を行った。ほかに、大阪のグループワークにて33名の調査を実施中である。質問紙の実施状況はおおむね順調に経過している。 ・7月15~17日、ファシリテーター養成講座を福岡女学院大学で開催し、研究協力者6名が参加してファシリテーターの資格を取得した。平成30年、31年度はこの6名とともに役割を分担してグループワークを開催し、質問紙調査を実施する予定である。ファシリテーター養成の実施に関しては、おおむね順調に行った。 ・研究活動の打ち合わせおよび調査活動、グループワーク実施のための物品購入に関しては、計画通りに実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
・トリプルPグループワーク開催 平成29年度に養成したファシリテーター6名とともに、代表者・研究分担者・研究協力者のいる地域(福岡市、佐賀市、大阪府、和歌山市など)で幼稚園児の心身症症状の実態調査と参加者の募集を行う。参加者募集に際し、幼稚園側と相談して問題行動、心身症症状のありそうな子どもの親に対してより丁寧に参加を呼びかける。平成29年度と同様のグループワークを開催し、上記調査のデータ数を蓄積する。 ・トリプルPジャパン研究会、小児心身医学会などへの参加 トリプルPの研究効果や地域の活動報告を学ぶためトリプルPジャパン研究会に参加する。小児心身症についての研究報告が行われる小児心身医学会に参加する。 ・グループトリプルP調査結果の解析 約2か月におよぶプログラム参加によって親自身と子どもの行動が変化したかどうかを質問紙データから評価する。コントロールとしてグループワーク参加待機者にも同様の質問紙調査を行い比較検討する。3年間で約100名のデータをもとに小児心身症の早期対応効果、予防効果について検討する。自由記述をもとに親の養育態度の変化による親子関係の変化、子どもの行動の変化、そして心身症症状の変化について検討する。
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Causes of Carryover |
平成29年度、以下の研究経費使用計画の項目を使用しなかった。トリプルPおよび心身症関連図書購入費(10万円)、グループワーク、データ収集に使用するパソコン(20万円)、プロジェクター(10万円)、様々な用紙、筆記具等(2万円)購入費。参加者用ワークブック購入費(4万8千円)。グループワーク開催費用(20万円) 今年度は、グループワーク開催費用(謝金、会場費、託児費等60万円)、質問紙調査への謝礼を主な使用経費とし、調査研究のための学会参加費(25万円)、ファシリテーター養成講座参加費等を計画する。
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