2020 Fiscal Year Research-status Report
A Study of 'cohabitat family' by elite single and house girl in the East African cites
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17K02002
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
椎野 若菜 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (20431968)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ハウスガール / ハウスメイド / 若者 / 同居家族 / シングルマザー / 経済格差 / フィールドワーク / ジェンダー・セクシュアリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、コロナ禍真っ只中で始まった。当初はフィールドワークには年度末にはいつ行けるかどうか、という希望もあったが、夏には年度内には難しいことが明確となった。そこで、フィールドワークに行くとなかなか時間を割くことができなかったフィールドワークにともなう安全対策、ハラスメントについての研究会を発足し活動を始めた。また予定していた国際シンポジウムをオンラインに切り替え開催した。タイトルはILCAA International Zoom Symposium: How Are Young People in Africa Thinking and Living? : Education, Unemployment, Aesthetics, Politics, and Singlenessである。開催プログラム詳細は次のウェブサイトに掲載されている(https://www.aajoint.live-on.net/en/2020/11/youthsympo/)。より多く国内外の参加者にもきていただき、本研究課題の大きなテーマである「ハウスガール/ハウスメイド」についての研究発表を行い、アフリカや欧州の研究者より、有意義なコメントをいただくことができた。ウガンダ・マケレレ大学に協力いただき博士課程の学生にも参加があり、年度末に成果を刊行する際に査読を行い、認められアフリカの若手研究者支援にもなった('Youth in Struggles: Unemployment, Politics,and Cultures in Contemporary Africa',edited by Wakana SHIINO and Ian KARUSIGARIRA.Tokyo: Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa(ILCAA),Tokyo University of Foreign Studies(TUFS))。また、アフリカのジェンダー・セクシュアリティと結婚、シングルマザーに関する英語の本の序論と論文を執筆した。2021年度には発刊のはこびとなっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本課題が始まって以来、代表者の妊娠・出産というライフイベントがありやや遅れていたところ、それを補いつつ予定していた現地調査がコロナ禍で実践できないため、全体的にはやや遅れていると言わざるを得ない。しかし、新たな調査データをコロナ後に即、開始できるよう、関連するテーマでの勉強会、シンポジウムの開催と発表、本の出版をすることで手持ちのデータの整理と議論により、次なる課題もみることができた。フィールドワークの実施が困難な時期を乗り切る、本テーマを進展させる研究活動は実践できている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの変異株の脅威が増してきたが、現在のところ、調査地としているケニア・ウガンダのうち、とりわけ後者は深刻な事態になっていない。昨年より両国の大使館の発する情報、ツイッターにてコロナ感染蔓延度、国の政策、社会状況を追っている。今の時点では、年度末に調査がかなうであろうという目的をすえている。よってそれまでは、昨年度、シンポジウムでの発表、論文の執筆を通じて課題がみえたので、まだ分析できていないデータをテキスト化、整理していく。現地の主要なインフォーマントともSNS等でのつながりを確認しながら、フィールドへ出た際の調査の準備をすすめる。
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Causes of Carryover |
代表者の妊娠・出産というライフイベントをはさんだため、フィールド調査の延期もしながら調整し、最終年度にはまとめの調査をする予定でいた。予算はアフリカ調査にともなう費用のためとし、国内における研究の活動には使用しないようにしている。 現在、2021年度末にはアフリカへ渡航し調査ができるという目的をもっているが、日本と、東アフリカ、また経由地の新型コロナウイルスの感染状況をつねに観察しながら、海外渡航の可能性(家族に幼児もいるため渡航については単身で行く場合でも長期間の隔離があると日程の確保が難しい)をみつつ実施時期を判断したい。
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Research Products
(9 results)