2022 Fiscal Year Annual Research Report
Globalization and Reformation of 'Local World' in Mainland Sotheast Asia: with a focus on Thailand
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17K02020
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| Research Institution | Kobe University |
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Principal Investigator |
藤井 勝 神戸大学, 人文学研究科, 名誉教授 (20165343)
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2017-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 地方 / 地域社会 / 東南アジア大陸部 / 基層社会 / グローバル化 / 社会学 / タイ / ミャンマー |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度（最終年度）は、新型コロナによる渡航制限の緩和に留意しつつ研究を進めた。まずタイでは、稀少資料の収集・分析などを通じて、「地方的世界」の歴史と現代の関係を新しい視点・方法から解明できた。またタイ以外の東南アジアとの比較では、研究協力者の協力の下に現地調査や資料収集を実施し、知見を深めた。とくにラオスでは、昆明（中国）からの高速鉄道の開通により、隣接する大国である中国の影響による「地方的世界」の変容が進み、それは東南アジア的「グローバル化」の重要な局面を象徴的に示すとの認識を得ることができた。政治的事情によりミャンマーの現地調査は本年度も実施できなかったが、文献研究等により研究を深めることができた。そして2023年3月には、タイから研究者を招聘して、主に英語による国際研究集会（Seminar on Contemporary "Local World" in Mainland Southeast Asia）を主催し、本研究の成果や重要性を提示できた。
本研究は研究期間全体を通じて、グローバル化時代、とくに2010年代～2020年代初頭におけるタイの「地方的世界」の内部構造を変化・変容を実証的に解明するとともに、東南アジア大陸部全体の「地方的世界」を比較研究するための枠組みを新たに創出できた。またこの間に新型コロナのパンデミック、ミャンマーの軍事クーデター、ロシアのウクライナ侵略といった、グローバル化の修正や問い直しに関わる事態が連続的に生起したが、この未曾有の事態に対応して本研究の立脚点を再検討し、今後の研究課題等をより明確にすることができた。そして、以上の成果を踏まえて研究の新展開を図るべく、研究代表者が科研費を新たに申請し、令和５年度に採択されたこと（基盤研究Ｂ・研究課題名「東南アジア大陸部内陸域における＜21世紀時代＞と「地方的世界」の創成」）は特筆したい。
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Research Products
(7 results)
