2019 Fiscal Year Research-status Report
イスラーム世界におけるグローバルな移動がもたらす社会変容の質的・量的解明
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17K02022
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木下 博子 (木下博子) 九州大学, 国際交流推進室, 准教授 (60711223)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 留学生ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、帰国した留学生の追跡調査を実施し、元留学生が現地社会で果たす社会的役割にして解明するために、国内でのフィールドワークと海外フィールド調査を実施予定であった。他方で、以下に記すように新型コロナウイルス感染拡大のため、予定していた海外フィールド調査が中止となったため、資料調査および国内フィールド調査を中心に研究活動を実施した。 国内フィールド調査では、日本のエジプト人、インドネシア人留学生コミュニティーにおける参与観察、聞き取り調査を実施した。当該聞き取り調査では、留学生の個人的なネットワーク量、互酬性、信頼、学修状況の指標をもとに、国内の国立大学にて形成されるインフォーマルな同郷人会を対象とした。勤務大学におけるエジプト人留学生による同郷人会、およびインドネシア人学生協会での行事へ参加し観察を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大にともない、2月および3月に予定していたエジプトとインドネシアにおけるフィールド調査を取りやめざるを得ない状況となった。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度における海外フィールド調査の実施について、その可否の判断材料も乏しく、なおかつフィールド調査実施の見通しが立たないため、オンラインTV会議といった通信手段を利用して聞き取り調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大のため、予定していた海外フィールド調査(2回)を中止せざるを得なかったため。 次年度は、海外フィールド調査の実施を予定しているが、新型コロナウイルスの状況によっては、調査を中止し、オンラインTV会議等によって聞き取り調査を実施するための設備費として利用することも検討している。
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Research Products
(3 results)