2022 Fiscal Year Annual Research Report
Qualitative and Quantitative Analysis of Social Transformations of International Migration in the Islamic World
Project/Area Number |
17K02022
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木下 博子 九州大学, 留学生センター, 准教授 (60711223)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 国際移動 / ムスリム留学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、途中新型コロナウイルス感染症のため課題の延長申請を実施した。最終年度で実施した研究活動は以下のとおりである。 フィールドワーク:当初は、平成30年度および令和元年度にフィールドワークを実施する予定でいたが、新型コロナウイルス感染症のため、急遽海外でのフィールドワークから国内でのフィールドワークに切り替えた。具体的には、日本国内で、エジプト人留学生による同郷人会にて開催される催しや行事への参与観察を実施し、新型コロナウイルス感染症による行動制限下において、ムスリム留学生らがどのようなコミュニティーを形成し、また感染症の拡大によって、どのようにコミュニティーが変容したのかを明らかにした。その他、ズーム等のオンライン会議システムを利用して、インタビュー調査を実施した。 量的データと質的データの融合:令和元年までに解析したデータにもとづき、留学生の社会的ネットワークに関する量的データと、聞き取り調査や参与観察によって得られた質的データとを融合させ、総合的な分析を実施した。具体的には、統計的手法やクラスタリング手法といった情報処理技術を活用した。これにより、グローバルな移動が東南アジアと中東地域にもたらす社会変容を包括的に解明することを試みた。 。冒頭で述べた通り、本研究課題は途中新型コロナウイルス感染症の影響で予定していたフィールド調査自体が困難となり、急遽最終年度に国内におけるフィールド調査に切り替えを余儀なくされるなど研究計画を変更する必要に迫られた。しかし、新型コロナウイルス感染症下における留学生のコミュニティーの変容という新たな発見があるなど、進展があった。
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Research Products
(1 results)