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2019 Fiscal Year Research-status Report

現代米国における白人至上主義を中心とした憎悪団体の民族誌的考察

Research Project

Project/Area Number 17K02035
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

渡辺 靖  慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 教授 (70317311)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2022-03-31
Keywordsアメリカ / 社会 / フィールドワーク / 白人 / 極右 / オルトライト
Outline of Annual Research Achievements

調査するなかで、次第に、米国の白人ナショナリスト、とりわけ若い世代を中心とする「オルトライト」(新極右)が米国内のみならず、イギリス、フランス、ドイツ、スウェーデン、ハンガリー、ポーランド、オーストラリアなどヨーロッパや、オーストラリアやニュージランドなどオセアニアの極右勢力との連携を拡大している点に興味を抱いた。その背景としては、移民・難民の増加など人口動態の変化(白人人口比の低下)、経済格差、情報環境の変化などが類似ている点が挙げられる。2010年ごろから主にオンラインの世界で活動を始めたオルトライトだが、2016年の米大統 領選でのトランプ大統領の躍進とともに存在感を増した。2017年8月にバージニア州シャーロッツヴィルでの反対派との衝突事件は日本でも広く報じられた。こうした米国における「成功体験」をもとにオルトライトは海外でも影響力を高めている。その一方で、オルトライトそのものも、ヨーロッパの新右翼運動やアイデンティタリアン運動、加速主義や暗黒啓 蒙(反自由主義、反人権、反多文化主義など)の思想に影響も受けてきた。近年、世界各地で白人ナショナリストがモスクやシナゴークなどを襲撃する事件が増えている。2019年3月にクライストチャーチ(ニュージーランド)で発生したモスク銃乱射事件の実行犯であるオーストラリア人男性は、犯行前に発表した「マニフェスト」の中で、トランプ大統領は「白人のアイデンティティーと共通目標の復活の象徴」として支持を打ち出している。今日、イスラム過激派のみならず、白人過激派の動向もグローバルセキュリティを考えるうえで看過できなくなっている。セキュリティをめぐる問題は、軍事や経済のみならず、文化(アイデンティティや価値)の側からも考察されなければならない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

白人ナショナリストへのフィールドワークを概ね順調に進めることができた。ただし、当初、2020年の3月に予定していたアメリカ東海岸(ボストン、ニューヨーク、ワシントンDC)でのフィールドワークは新型コロナウイルスの感染拡大などもあり、インフォーマントへの接触が困難な状況になってしまった。そのため資金の一部を2020年度へ繰り越すことにした。しかし、それ以外の部分に関しては、順調に資料整理も終わり、2020年の秋までに単著として刊行予定である。

Strategy for Future Research Activity

新型コロナウイルスの感染拡大状況によるが、もしアメリカへの渡航が可能になれば、白人ナショナリズムがアメリカの大統領選挙でどのような影響を与えているかについてフィールドワークを行いたいと考えている。もし一切渡航が難しい場合は、日本国内における資料購入費などに充てる予定である。

Causes of Carryover

新型コロナウイルスの感染拡大により2020年3月に予定していたアメリカ国内でのフィールドワークが実施困難になったため。

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Published: 2021-12-27  

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