2019 Fiscal Year Research-status Report
Chinese Diaspora and Religious Coexistence in Asia and Beyond
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17K02049
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
王 柳蘭 同志社大学, グローバル地域文化学部, 准教授 (50378824)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 共生 / 宗教 / 中国系ディアスポラ / イスラーム / キリスト教 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.地域研究×対話×映像:IPCR(International Program of Collaborative Research、京都大学東南アジア地域研究研究所)における「移民・難民の表象分析と多様なアクターによる映像実践 ―アジア・アフリカにおける比較研究」(王柳蘭代表)第1回研究会「地域研究と映像の交差、他者表象を考える」を2020年2月17日に実施した。「イスラーム×ドキュメンタリー」をテーマに同志社大学のプロジェクト科目において学生が制作した映像作品の上映と地域研究者とのディスカッションを行った。また、直井里予(京都大学東南アジア地域研究研究所連携研究員)「『病縁の映像地域研究―タイ北部のHIV陽性者をめぐる共振のドキュメンタリー』(京都大学学術出版会)執筆と映像制作の視点から」による発表に対してコメントを行った。 2.成果出版・発表 王柳蘭「ディアスポラ・コミュニティの再構築と信仰の継承―神戸華人とクリスチャン」『辺境コミュニティの維持―島嶼、農村、高地のコミュニティを支える「つながり」』本村真編著、2020年2月1日、ボーダーインク、pp.145-176、査読有。 王柳蘭「離散中国ムスリム・パンロン人のミクロヒストリーにみる越境と自画像の模索」分科会「インビジブルとビジブルな越境をよみとくーアジア・アフリカにおけるミクロヒストリーの視点から」(王柳蘭代表)日本文化人類学会第53回研究大会、東北大学、2019年6月2日。 王柳蘭「インビジブルな越境を追いかけて―ビルマ系雲南ムスリムのミクロヒストリー」同志社大学人文科学研究所研究会(林田秀樹代表)、2019年5月21日。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍によって、当初予定していた国内外のフィールドワークを2、3月において実施することができなかったがおおむね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで行ってきた国際ワークショップ(2018年度)における発表原稿等を論文として海外に発信していくことや、日本語で発表してきた論文を英語にて発信し、海外における研究機関においてネットワークを構築していくこと。
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Causes of Carryover |
当初2020年2月と3月に国内外で調査を予定していたが急遽変更し、予算の使途を変更し、次年度において成果発信等に使用する見込みである。
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Remarks |
正式名は「グローバルビレッジを撮る・観る・創る―ドキュメンタリー映画制作を通して見つめる京のムスリムと多文化共生」
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