2017 Fiscal Year Research-status Report
Women Leaders, Career Mobility, and Institutional Changes in Japan, Norway, and the United States
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17K02092
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Research Institution | Kyoto University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
根本 宮美子 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (60737617)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ジェンダー / 経営 / キャリアモビリティー / 資本主義モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度の計画は、先行研究の整理、聞き取り者の選定、政治経済政策の違 いの分析等を含めた調査準備を進めることであったが、概ね計画通りに進展している。先行研究の整理については、欧米の経済システム関連の整理が遅れがちであるため今後意識的に力を注ぎたい。また、調査参加者の選定に十分な時間を割き、多くの国内外の研究者、ビジネス関係者に協力を募り、日本及びアメリカにおいて聞き取り調査を実際に開始するに至った。聞き取りも順調に予定以上の協力者に恵まれているといえる。また、これまでの調査で得た知見と情報をもとに学会発表(Association for Asian Studies)を行い、またAmerican Sociological Association annual meetingでは情報交換を行い、国内外で海外講演(East Asia Institute, University of Texas at San Antonio, The Stanford Japan Center, Doshisha University, Lakeland University Japan)を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初では1年目はデータ収集の準備として海外研究者、プロフェッショナル、ビジネス団体等とのコンタクトにより聞き取り選択者を行い、予定通りあるいは若干予定より早いスピードで実証データ収集を開始することができた。しかし、質的調査の中でも、100人以上の聞き取りに基づく大規模データ収集を予定しており、しかも日米欧におけるデーター収集を試みるプロジェクトであることから、現段階では、聞き取り数は予定より多いが、長期的視点からは予定通りの進歩状況であると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度においては、さらに積極的にデータ収集を継続する。また収集データのコード化と分析も平行して進展させる。前年度同様、海外研究者との共同論文の執筆の可能性のために意見交換を積極的におこなう。また、データ分析を進展させ、その結果を論文としてまとめAmerican Sociological Association及びAcademy of Management での学会発表も行っていく。そして、最終年度は、データの書き起こしを終了させ、テーマとキーワードごとにコード化、分析を進め、女性リーダーのキャリア形成に影響を与える要素を分類し国際ジャーナルへの投稿を完了させる予定である。
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Causes of Carryover |
聞き取りのための旅費の支出を検討していたが、特に海外での聞き取り選定者の決定が若干遅れ気味であり、海外聞き取りの実施を次年にしたことによるものである。
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