An Econometric Analysis of the Factors Causing Seasonal Fluctuations in Tourism Demand and Demand Leveling Policies

2022 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 17K02127
• Research Institution: Chuo University
• Principal Investigator: 薮田 雅弘 中央大学, 経済学部, 名誉教授 (40148862)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 中平 千彦 明海大学, 経済学部, 教授 (50433371) ; 森 朋也 山口大学, 教育学部, 講師 (30757638)
• Project Period (FY): 2017-04-01 – 2023-03-31
• Keywords: 経済政策 / 観光経済学 / 季節変動 / 地域経済

Outline of Annual Research Achievements

本研究は平成29（2017）年度から平成31（2019）年度までの3年間を対象に期間設定したが、一つはコロナ禍の事由もう一つは研究代表者の健康上の理由によって研究機関の延期を要請し許可されたものである。延期された期間を含めて、本研究の遂行に関して、研究の目的、実施計画との進捗を含めて、研究実績の概要を総括する。本研究を貫く研究目的は、地域の経済発展の動向を規定する観光需要の影響のうち季節変動に着目してその重要性と季節変動の状況を明らかにすること、季節変動を引き起こす要因について定量的な分析を行うこと、季節変動の地域差を明確にし、その平準化をもたらす観光政策の在り方を探ることによって、地域の安定的な発展や活性化をもたらす施策を検討することであった。
具体的な研究のタイムラインは、初年度が、観光需要の季節変動に関する研究のレビューを行うことであった。引き続き、2018年度には、季節変動のデータについてGINI係数や変動係数を指標として扱い都道府県別の動きを分析し、地域の観光資源特性（文化や自然資源など）との関係を検討した。2019年度は、季節変動の要因分析を行いその状況を検討した。季節変動の数量分析についてより詳細にデータ処理を行う手法について研究し、幾つかの新たな視点から分析を行った。
期間延期によって研究を進めた2020から延長期間においては、コロナ禍にあって「コロナ禍の観光動向と季節変動」ならびに「コロナ禍における観光回復の状況と季節変動」といった新たな視点を追加し研究を行った。