2018 Fiscal Year Research-status Report
A comparative study of the concept of "compassion" in animal ethics among contemporary Western European sphere and Japanese philosophy after the 20th century
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17K02199
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Research Institution | Nagano National College of Technology |
Principal Investigator |
鬼頭 葉子 長野工業高等専門学校, 一般科, 准教授 (00756554)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 倫理学 / 動物倫理 / 宗教哲学 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題である「動物倫理と憐み概念との関わり」を解明するため、以下の著作・論文・学会発表を実施した。今年度は「憐み」概念についての思想的背景理解および動物倫理の状況について、バランスよく進めることができた。・ 鬼頭葉子:シェーラーの『共感』概念とその宗教哲学的背景, 『長野工業高等専門学校紀要』(長野工業高等専門学校)第52号, §1-8, pp.1~8, (2018.6) 鬼頭葉子:生きることと食べること―現代キリスト教神学と動物倫理, 『福音と世界』2018年9月号(新教出版社)、pp.12~17, (2018.8) 鬼頭葉子:動物に対する正義は可能か?, (ワークショップ『動物権理論の展開』), 2018年度日本法哲学会学術大会(東京大学), (2018.11) 鬼頭葉子:『技術の倫理-技術を通して社会がみえる』(ナカニシヤ出版), (2018.11) 第13章 「私たちは誰に配慮しなければならないのだろうか?-生態系と人間」155-165頁 鬼頭葉子:共感・価値・信念-M.C.ヌスバウムの政治哲学における「共感(compassion)」概念と形而上学との接点-, 同志社大学文学部哲学科科研費コロキウム(同志社大学), (2019.3)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
以下の業績は、当初の計画にはなかったが、商業出版社および連携研究者からの依頼があったため実施し、より研究を推進することが可能になったから。 ・ 鬼頭葉子:生きることと食べること―現代キリスト教神学と動物倫理, 『福音と世界』2018年9月号(新教出版社)、pp.12~17, (2018.8) ・ 鬼頭葉子:動物に対する正義は可能か?, (ワークショップ『動物権理論の展開』), 2018年度日本法哲学会学術大会(東京大学), (2018.11)
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Strategy for Future Research Activity |
日本語で発表した業績を海外雑誌に投稿すること、また海外雑誌に書評を投稿すること(すでにPalgrave macmillan社より、同社刊行のAnimals and the Fukushima Nuclear Disasterのレビュー依頼を受けている)を目指す予定である。また現在、連携研究者と共同翻訳にあたっているChristian Theology and the Status of Animalsの今年度の刊行を目指したい。
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Causes of Carryover |
国際学会での発表を予定していたが、適当なものがなく、その分の旅費使用がなかったため。今年度、国内学会に積極的に参加するための旅費に充てる予定である。
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Research Products
(5 results)